市の対応いかに
スポーツ協会への調査依頼
内部通報制度は どう活かされるのか
投稿日時:2021年06月22日(火)
ウズベキスタンの柔道選手団が来日し、上安の舞鶴文化公園体育館(以下、文体)で行われる予定の事前合宿開始まであとわずか。受け入れの最前線に立つ舞鶴スポーツ協会が、今なお揺れている。
6月18日に開かれた市議会の市民文教委員会で、鴨田秋津市議が協会関係者からの調査依頼について述べ、市の対応を質した。
鴨田市議を含めた市議全員の元に、協会関係者からの「調査依頼」が届いたのは5月上旬。その内容は、すでに問題が表面化している登記上の不正への指摘の他、①遺失物の横領疑惑②情報開示請求者への圧力疑惑に関するものなどというものだった。
①は、協会が民間事業者と共同で指定管理業務に当たる文体で、職員が拾得した金銭を警察へ通報・提出することなく修理備品等の購入及び日々の決算不足時に充当していたというもの。情報を提供した協会関係者によると、こうした遺失物の対応は約5年前から日常的に行われていたという。
また②については、2019年3月12日に別の協会関係者Aが、市に指定管理に関する情報開示請求を行ったところ、市スポーツ振興課職員が「Aから開示請求があったが、取り消すように言ってほしい」と協会側に打診するなどしたとしている。
こうした一連の疑惑について市は「協会の調査報告を待つ」との姿勢を崩していないが、鴨田市議は、当該の情報提供者が「市の内部通報制度の内部通報者にあたるのではないか」と指摘。
舞鶴市内部通報制度は、2010年8月から施行。「本市の職員等からの法令違反等に関する通報を受け付けることにより、通報者の保護を図るとともに、法令遵守による公正な市政運営を推進することを目的とする」としている。通報者の定義を市職員などのほか「本市の指定管理者の役員及びその管理する公の施設の管理業務に従事している者」としていることから、今回の情報提供者はこれにあてはまる。
そうしたことを踏まえ鴨田市議は、市が情報提供者から直接事情を聴くべきではないかと質したが、市側は質問に答えず「協会が内部調査をしている」と積極的に関与する方針を示さなかった。
しかし、今回の情報提供者がこの制度に従って内部通報をした場合、市側としては立場を明確にする必要に迫られることになる。こうした一連の疑惑に間違いがなければ、コンプライアンス違反の誹りは免れない中、指定管理の取り扱いを含めて今後の市の舵取りに注目が集まっている。
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