NO.97 桜並木の「青葉グリーンロード」(朝来地区) 【舞鶴の名所旧跡】
投稿日時:2022年02月14日(月)


春は駆け足。いっ気に緑の季節に。青葉山麓に広がる旧朝来村は、地名「校倉(あぜくら)」に由来する恵まれた穀倉地帯。花と緑あふれる野外活動の拠点でもある。そこで思う存分、桜並木が楽しめる名所をひとつ。その名は「青葉グリーンロード」。吉野、朝来西町線に沿って舞鶴高専から日本板硝子工場側に伸びる桜並木は、全長約2.4キロ、道幅3メートルの遊歩道で、平成6年7月に竣工した。大輪アーチの入口には「手づくり郷土賞」の銘が刻まれている。遊歩道の歴史を辿ると、戦時中、この広大な旧朝来村一帯は海軍第3火薬廠の中心地であった。そして第2次世界大戦中は、火薬廠と松尾寺駅との間に設置された鉄道側線(約6.8キロ)が、ここを走っていたのである。戦後、側線は連合軍に接収され、解除後は市に譲渡。産業用側線として利用されていたが廃線となって遊歩道に。また、昭和50年代に周辺は新興住宅地として伸展し、市街との距離も短縮。美しい緑の地域に一変した。薫風に誘われて桜並木を数えると、小輪橋まで50本、更に大輪橋へ39本。ここで朝来川と吉野川が合流し、朝来西町を通る106本の桜トンネルが500メートル程続き、全部で200本もの見事な“桜ロード”である。CO2が増えると地球が温暖化するに反し、桜は水はけと空気清澄な地に育つという。道端のヒメオドリコソウ、タンポポ、よもぎ。桜の“花筏”が朝来川を流れる贅沢な散歩道。桜はいま樹齢20代! 人生観を桜に託し、元気が湧き出る最高の癒し。

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