「ハオコゼ」- 春の海でにらめっこ【舞鶴・若狭水中散歩】
投稿日時:2022年02月10日(木)
唇も触れんばかりに近づいた2匹の魚。彼らは愛を語り合っているのか、それとも喧嘩しているのか。よくよく観察すると、どうやら2匹は争っているらしいことがわかる。写真で左の魚の口の周りがすりむけ、そして右の魚は胸びれがちぎれている。 ハオコゼの背びれには猛毒があって、誤ってつかむと大けがをする。私の同級生は大学の臨海実習中に釣りをしていて、この魚に刺された.最初は大したことはなかったが、「魚の毒はタンパク質だから、熱で分解されるはず。だから傷口に熱湯をかけるとよい」との私の指示を忠実に守ったせいか,手はグローブのように腫れ上がり、夜になって、救急車を呼んだ。ハオコゼを見ていると今でも、当時の難波君の涙目を思い出す。 さて、長浜のハオコゼ。そんなにすごい毒を持っていても、同種との争いでは致命傷にいたるであろう猛毒の行使は決してしない。背びれのとげは、ハタなどの大きな魚に食われないための防衛策だ。写真の二者も、しばしにらみ合った後、お互いの胸びれや尻びれにかみついて激しく争い、最後は右の魚が退散していった。のどかな春の海で見かけた珍事であった。
-
-
2022年10月07日
小浜線開業100周年
100人超えで大掃除・ 老若男女が汗流す
-
-
2022年09月30日
倉谷の大泉寺
お地蔵さま“水浴び”
年に一度のリフレッシュ
-
-
2022年09月09日
秋到来 黄金のひと時
南野陽子さんら舞鶴の里山を満喫
室牛地区の水田で
市民ら稲刈り作業で親睦深める