NO.19 安久焼の狛犬(長浜)  【舞鶴の名所旧跡】

NO.19 安久焼の狛犬(長浜)  【舞鶴の名所旧跡】

投稿日時:2015年9月17日

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長浜のほぼ中央、舞鶴湾に面した三差路にある高倉神社は、中舞鶴30町内でお守りしている最大の氏神。その正面両側には「魔除け」として、細身の体型で奇怪な顔をした狛犬1対がいる。阿形(あぎょう・31センチ)は左腰に、吽形(うんぎょう・32センチ)は右腰に、「あこ村におき、ひせんつぼやき衆き志ん仕申候・慶長18年(1613年)」と記されている。これは、銘文どおり当時の安久村(西地域)で窯業に携わっていた備前の工人たちによって製作され、それを初窯の作品として奉納したもの。これぞ桃山時代の「安久焼」の名で呼ばれる名作そのものである。現在、窯跡は接収され確認できないが、記名のあるのはこの狛犬だけ。真っ赤に着色された犬の姿は、獅子を連想させてくれる。境内は氏子の奉仕で大変よく整備され、秋季大祭には高倉太鼓を先導にして、余部神社を折り返す神輿が練り歩く。舞鶴市指定の文化財のひとつ。