-「鈴鹿神社の初詣」-【舞鶴の伝統文化】

-「鈴鹿神社の初詣」-【舞鶴の伝統文化】

投稿日時:2015年9月29日

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へんなものと思った正月飾り
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奉納される翁の舞

 「初詣」というモノを全く経験せずに今日まで来てしまった方だけでなく、もう飽きた方にも是非お薦めの初詣をご紹介いたしましょう!舞鶴・志楽地区の鈴鹿神社をご存じですか?志楽幼稚園のお隣にある神社ですが、初詣の穴場デス!もともと田中の氏神さまなので地域の方々には珍しい光景でもないらしいのですが、他の町内の者からすれば・・。12月31日NHKの紅白歌合戦が済んだ頃から真っ暗な寒い夜道を、コートに身を包んだ人々が神社に向かって歩く姿を見るだけで、「ここでいったい何が行われるのだろう?」とワクワク。さて、境内はと言うと普段の閑散とした趣とは異なり、さすがお正月を迎える神社らしく鳥居の下には変なもの(お正月飾り)がぶら下がっているし、松明の灯りの元、甘酒を準備する人、何やら改まった服装でそわそわする人たちで賑わっているではありませんか。来年受験を控えた学生さんたちや若い夫婦を眺めているうちに、神社中央の舞台に灯が灯り明るくなって、そして、舞鶴湾のほうから船の警笛がボオ~と鳴り、お寺の除夜の鐘が聞こえてきます。いよいよこの神社ならではこそ、舞鶴でも「こんなの初めて!」との声、“翁の舞”が始まります。能衣装のような重厚な着物を身にまとった翁の面の踊り手のまわりには、黒いダブルを召した男性方の謡いがあり、舞台を初めて見た者はただただ唖然。「夜中にこんなこといつもしておられたの!?」しかし、地元の人たちは慣れたもので、行列を作り 翁の舞が行われて(奉納されているらしい)いる舞台に向かって、次々に神妙な面もちでお賽銭を入れ、柏手を打ち、頭を下げてお参りを済まされます。踊りは「二番嫂」で、新年を迎える縁起ものとして、地域の祭り保存会の人たちが継承しておられるとのこと。また準備などは“禰宜どん”と呼ばれる方が中心になっておられるそうです。  正味10分ほどの奉納舞だったのですが、本当に新年の神様をお迎えしたような神々しい気分をいただき、まわりの参拝者も甘酒をすすってから黙って帰って行かれます。どうも口をきくと縁起が逃げていってしまうようです。感動で黙ってなんていられない筆者は、後で知ったけど…後のまつり。話の種でも熱い信仰心からでも理由はどうでもいいから、1回覗いて見てください!舞鶴は奥が深い・・。(の)
写真左=へんなものと思った正月飾り
写真右=奉納される翁の舞