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3月1日~3日はオール1,000円 舞鶴八千代館開業75周年 完全デジタル化で生まれ変わる 懐かしい映画のポスター展も【舞鶴】

3月1日~3日はオール1,000円 舞鶴八千代館開業75周年 完全デジタル化で生まれ変わる 懐かしい映画のポスター展も【舞鶴】

投稿日時:2013年02月19日(火)

舞鶴八千代館開業75周年

浜の舞鶴八千代館が3台目のデジタル映写システムを導入し、3月2日から三スクリーン全てがデジタル館となる。映画のデジタル化に対応できず地方の多くの映画館が閉館する中で、映画館を地域に残そうと熱意を傾けている。今年は八千代館の開業から75周年。2月20日から映画ポスター展と同館の懐かしい写真で歩みを振り返り、3月1~3日はファン感謝デーとして入場料を1,000円とする。
 八千代館は1938(昭和13)年に野村鎌太郎氏が創業。第1回の上映作はトーキー映画の「河内山宗俊」。1スクリーンで2階は畳敷きだった。このほかにも浜に旭座、中地区に旭キネマ、西地区に旭館を運営していたが、戦後順次閉館した。
 81年に現在の建物に建て替え2スクリーンに、2000年から3スクリーンとした。08年から「シマフィルム」(志摩敏樹代表)の運営に変わり、10年と11年にかけ2台の3Dデジタル映写機を入れた。
 1957(昭和32)年ごろには朝6時までオールナイトで上映し、入館者を京都市内の東映撮影所に招待して俳優らとの食事会のファンサービスも行った。DVDの普及などで観客が減少する中でも、アニメ映画を楽しみに開館時間前に並ぶ子供たち、観たい映画のため愛知県豊橋市などから訪れた熱心なファンもいた。
 ポスター展は、コレクターから借りた「ゴジラ」「日本沈没」「七人の侍」「戦場のメリークリスマス」など約50点を展示する。3月8日まで。
 支配人の野村正男さん(65)は「フィルムがなくなるのは少し寂しいが、時代の流れなのでしかたがない。お客さんからがんばってと声を掛けられたことが、映画館の火を守る一番の励みになった」と話している。
【問い合わせ】電話62・3583、同館

写真=1938年にオープンしたばかりの八千代館

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