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3冠の快挙おめでとう 日星高出身の上田選手 ろう者の卓球世界大会で金3つ 市民たちがお祝いの会開く【舞鶴】

3冠の快挙おめでとう 日星高出身の上田選手 ろう者の卓球世界大会で金3つ 市民たちがお祝いの会開く【舞鶴】

投稿日時:2012年08月21日(火)

3冠の快挙おめでとう 日星高出身の上田選手
ろう者の卓球世界大会で金3つ

日星高校出身で、日立化成所属の上田萌選手(22)=茨城県日立市=が、聴覚障害者たちが出場した今年の世界ろう者卓球選手権大会で、女子の団体戦・ダブルス・シングルスで金メダルを獲得したのを受け、卓球や母校の関係者の市民たちが8月17日夜、浜の勤労者福祉会館でお祝いの会を開いた。指導を受けた恩師やジュニア選手らに上田さんは囲まれ、感謝の気持ちと来年のデフリンピックへの決意を伝えた。  感音性難聴でほぼ両耳が聞こえない上田さんは、五歳から一条卓球クラブで卓球を始めた。小学6年生で全日本選手権に出場しベスト8に入った。白糸中学校から進んだ日星高卓球部で、全国高校総体に出場して健常者と互角に戦った。  東京富士大学に進学した2008年、聴覚障害者の五輪「デフリンピック」の日本代表に選ばれ、団体戦とシングルスで銀メダルに輝いた。日本のろうあ者の卓球界のエースとして活躍し、今春から社会人として競技を続けている。  舞鶴卓球協会と一条卓球クラブ、日星高を支援するステラ・ソルが主催して祝う会とデフリンピックへの応援を企画。多々見良三市長、卓球や日星関係者、友人ら約80人が集まった。出席者らは会食しながら上田さんと対戦した思い出などを話し、上田さんも相手の口元の動きを読み取り応じていた。  小・中学生時代に指導した同クラブ代表の小畑喜生さんは、サーブ練習の待ち時間にも素振りをしていたエピソードを紹介し、「萌は普段から全力で練習していた。誰よりも努力できる才能がある」と、ハンデを乗り越えるためひたむきに練習し、その姿勢はいまも変わっていないことを語った。同クラブ選手の千坂雄也君(余内小6年)と内藤雅明君(白糸中2年)が「これからも目標に向かって頑張ってください」「上田先輩の活躍がぼくらの励みになります」とエールを贈った。  上田さんは「たくさんの方にお祝いしていただきとてもうれしい。皆さんの応援を励みに来年のデフリンピックで自分の力を全て出し、いい結果につなげたい」と話した。  この日、上田さんは京都府から府スポーツ賞の優秀賞、舞鶴市からは市優秀スポーツ賞特別優秀賞を受賞した。

写真左=お祝いの会に集まった上田さんを囲む人たち
写真右=感謝の言葉と来年のデフリンピックの抱負を述べる上田さん

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