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5度目の挑戦で快挙<br>城北中・青木さん<br>筝曲コンクールで金賞<br>2年ぶりの開催に日ごろの練習成果を発揮

5度目の挑戦で快挙
城北中・青木さん
筝曲コンクールで金賞
2年ぶりの開催に日ごろの練習成果を発揮

投稿日時:2021年09月24日(金)

 筝曲演奏家を目指す小・中学生が腕を競う「第39回全国小・中学生筝曲コンクール」で、青木万弥(まや)さん(城北中2)が中学生の部の金賞を受賞した。歴史あるコンクールでその名を刻んだ若き演奏家に話を聞いた。

 毎年、広島県福山市の「ふくやま芸術文化ホール リーデンローズ」で開催される同コンクールは、筝曲演奏家を目指す児童・生徒らの「甲子園」として定着している。
 しかしながら、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け昨年は中止に。今年の開催は実現したものの、無観客での映像審査となった。小2から数えて、今回が5回目の出場となる青木さんだが、中学生の部には初出場。加えて経験したことのない映像審査とあって、難しい環境での挑戦となった。
 選んだ曲目は「甦る五つの歌」。7月上旬に市総合文化会館のホールで録画に臨み、渾身の作品を完成させた。
 指導に当たる立道明美さん(60)が「最高のコンディションで応募してあげたい」と、音響の良いホールでプロのカメラマンによる撮影を行った。音響に配慮しエアコンを切ったままで行われた撮影を「暑くて倒れそうだった」と振り返った二人は、顔を見合わせ笑みをこぼした。
 【さらなる飛躍に期待】
 立道さんの主宰する教室に、青木さんが通い始めたのは4歳の頃。従兄弟の影響で興味を持ったことがきっかけだった。
 「最初は、ちょっとしたことで褒められて、すぐに楽しくなった」と青木さん。週1回の稽古をひたすら続ける日々だった。
 幼い頃から楽器に触れることについて立道さんは、「自然と体の一部のようになる」と話す。その言葉の通りに、琴とともに成長した青木さんだが、何度も壁に行く手を阻まれ、もうやめたいと思うこともあったという。しかし「周りの人たちに支えられ続けることができた」と笑顔で振り返った。
 同コンクールには金賞のほかに、最高賞である「グランプリ」が存在する。来年はその頂を目指して、青木さんは「改めて挑戦をしたい」と意気込んだ。
 さらなる飛躍を目指す青木さんの今後を、期待して見守りたい。

賞状を手に笑顔を見せる青木さんと立道さん
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