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高浜原発トラブル 関電が陳謝 多々見市長「市民の信用えられない」【舞鶴】

高浜原発トラブル 関電が陳謝 多々見市長「市民の信用えられない」【舞鶴】

投稿日時:2016年03月15日(火)

市長に報告する岡田常務(左)

 再稼働したばかりの高浜原発4号機が2月29日に緊急停止した問題で、関西電力の岡田雅彦常務らが3月9日、市役所を訪れ、原子力規制委員会に提出した報告書の内容を多々見良三市長に伝えた。2月29日に発電と送電の準備中に、変圧器などの故障を知らせる警報が出て、原子炉が緊急停止した。報告書では、検知器に設定を上回る電流が流れ、原子炉が止まったと原因を示し、再発防止策をまとめた。岡田常務は多々見市長に陳謝した上で、「現場点検を徹底し安全性の確保に全力で取り組みたい」と述べた。多々見市長は「原因の説明は専門性が高すぎて難しく、今度は大丈夫という実感が持てず、市民に説明ができない。ごり押しでは信用を得られない」と厳しく注文をつけた。また、この日は滋賀県内の住民らが高浜3、4号機の運転差し止めを求めた仮処分申請で、大津地裁が住民側の訴えを認める決定を出した。これに対し昨年、同機の再稼働を容認した多々見市長は報道陣の取材を受け、「大津地裁の決定は最終的な判決ではないので、現時点では容認の判断を覆すつもりはない」とした。その一方、4号機の続くトラブルに対して関電側に求めている説明によっては、今後の判断に影響すると述べた。岡田常務は仮処分について「非常に残念に思う。今後も真摯に説明し、理解してもらえるよう務めたい」と話した。

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