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食の安全性高め新工場操業 「あっさり漬食品工業」喜多に完成 最新の製造設備、新規雇用【舞鶴】

食の安全性高め新工場操業 「あっさり漬食品工業」喜多に完成 最新の製造設備、新規雇用【舞鶴】

投稿日時:2015年12月18日(金)

 漬物グランプリ(T―1)で日本一に輝いた下福井の漬物メーカー「あっさり漬食品工業」(嵯峨根隆文社長)が、喜多に新工場「あじわい香房」を完成させ、12月11日から操業を開始した。最新の製造設備を導入して食の安全性を高め、新規雇用も図った。新商品の開発などにも務めていきたいとする。(青木信明)1957年に創業、78年に会社を設立した。下福井の公設市場内に店を出し、94年には高浜町に工場を建設した。白菜やキュウリ、赤カブなどの浅漬け商品を製造し、舞鶴市内や京都市、兵庫県内のスーパーや百貨店に出荷している。京の伝統野菜で舞鶴産の「佐波賀ダイコン」などを使った漬物「一汁三彩」を開発し、今年のT―1グランプリで優勝した。高浜工場が老朽化し、舞鶴市内や京阪神への出荷に交通の便がいい場所で新工場の敷地を探し、府の港湾用地を借りて建設した。高浜工場を閉鎖し生産拠点を移したほか、営業と総務部門も新工場に集約した。敷地面積は5000平方メートル、鉄骨平屋建ての工場の延べ床面積は1150平方メートル。いずれも旧工場の約5倍の広さ。外からの虫などの混入を防ぐ空調や水殺菌など設備を新たに導入し、衛生管理を高めた。新規に正社員3人を含む35人を雇用した。総事業費は約3億円。府と市の企業立地の補助金を受けた。生産能力も旧工場から倍増し、25種類の商品を作る。年間、約200万パックの出荷を目指す。嵯峨根社長(58)は「従来の漬物のカテゴリーにこだわらず、幅広い人たちに食べてもらえるような商品や土産物も作っていきたい。お客さんのニーズを直接つかめるよう、将来的には工場に直売スペースも設けたい」と話していた。

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