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藤村さん宅(大波上)の檻にアライグマ 農作物を荒らすなどの被害報告も 【舞鶴のニュース】

藤村さん宅(大波上)の檻にアライグマ 農作物を荒らすなどの被害報告も 【舞鶴のニュース】

投稿日時:2003年11月28日(金)

アライグマを見る朝来小の児童たち

 11月25日午前7時ごろ、大波上の藤村正己さん(73)の自宅にあった檻に、アライグマ1匹が入っていた。府舞鶴地方振興局によると、アライグマが農作物を荒らすなどの被害の報告が市内でも出ている。海外に生息地をもつアライグマだが、日本に輸入されてペットとして飼われたものが逃げだしたか、飼い主が世話に困って離すなどのケースが、舞鶴でも増えているらしい。
 檻は長さ60センチ、奥行き20センチ、高さ30センチ。藤村さんは最初タヌキだと思っていたが、近くの朝来幼稚園に持ち込んだところ、園児らが図鑑で調べて、顔に目を横切る黒帯の特徴があることから、アライグマであることが分かった。続いて朝来小学校にも運んだ。3年生の扇野千明さん(9)は「学校にアライグマがやってきてびっくりした」という。
 藤村さんは「夏ごろから大波でアライグマがちょくちょく出ていると聞いていた。ペットだったものが野生化したのかも」と話していた。
 アライグマは中央・北アメリカの森林の水辺を生息地にしている。日本には輸入鳥獣として入り、ペットとして飼われているが、見た目のかわいらしさと異なり、気性が荒く噛みついて人にけがをさせることもある。そのため飼い主がほかすなどして、野外で目撃されるケースが全国的に増えてきた。
 同振興局では、アライグマが農作物を荒らしたり、人家に入り込んでいるなどの相談が、今年4月から5件寄せられた。JR東、西駅近くの市街地でも見つけられた。雑食性で何でもエサとしている。ペットとして飼うのに届け出が不要なため、どれだけのアライグマがいるのかも把握できていない。たびたび出没するアライグマの対応に職員らも頭を痛めている。

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