最新の記事

  

舞鶴山城研 山城巡りを企画

舞鶴山城研 山城巡りを企画

投稿日時:2018年05月25日(金)

 中世の舞鶴とその周辺に残る山城を踏査する「舞鶴山城研究会」(廣瀬邦彦会長)が、市内にある5つの山城を1年かけて巡る企画「舞鶴山城研究会オープン探訪会」を始める。6月3日から来年3月まで。無料。予約不要。27日はプレ企画として、午後2時から西総合会館3階会議室で講演会を開き、会員が“山城とはなにか”“どこにあるか”をはじめ、5つの山城の魅力を伝える。

 山城は主に戦国時代につくられた砦や城のことで、同会によると、市内では現在、124の城跡が確認されている。戦国時代に最も発達し、加佐郡(舞鶴)では、丹後の一色氏と若狭の武田氏が武力衝突していたため、有力荘園農民らが自力で築いた。山城研究会は、平成16年に市教委主催の溝尻城見学会に参加した有志らで同好会である研究会を結成。現在会員は14人。毎月5、6人のメンバーが市内の山城を歩きながら見識を深めている。今回、身近な生活のすぐ近くにある貴重な歴史遺産を、子どもをはじめ多くの市民に知ってもらおうと、会員以外も自由に参加できるオープン型の探訪を初めて企画した。自然のなかを歩きながら当地の山城や戦国の歴史について理解を深めるもので、近年ブームである「ネイチャーガイド」ならぬ「キャッスルガイド」のような企画となっている。「志高城」「女布城」「溝尻城」「亀岩城」「余部上城」に登る予定で、同会が山城ごとに独自の難易度(☆)を付けている(表参照)。廣瀬会長は「私たちが普段見なれた里山に、戦国時代の人々の営みの跡が残っているなんて、すごいと思いませんか。山城は、いくさが当たり前だった時代に、庶民が懸命に生きていた痕跡です。ぜひご参加下さい」と呼びかけている。オープン探訪は予約不要。参加費無料。当日集合した参加者で登る。1度だけの参加も可。ただし、安全確保や登山整備などの事前準備はせず、けがは自己責任、保険もかけない。多少の悪路でも登下山できる方。午前中で終わる予定だが、念のため昼食と飲み物持参。路上駐車の参加は不可。天候で中止の場合はブログに掲載する。舞鶴山城研究会ブログ(http://mai-yamajiro.jugem.jp/)そのほかお問い合わせは、TEL:090-6240-8951、廣瀬さん。
(井上 務)

この記事をシェア!
Management BY
舞鶴市民新聞
当サイトは舞鶴市民新聞社が運営しています
ページトップへ