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舞鶴のまちづくりに役立ちたい! 小原さんが4月、松下政経塾に入塾【舞鶴】

舞鶴のまちづくりに役立ちたい! 小原さんが4月、松下政経塾に入塾【舞鶴】

投稿日時:2007年03月23日(金)

3年間の研修を前に入塾を心待ちにする小原さん

 NPO法人舞鶴市女性センターネットワークの会事務局長を経て、京都大学大学院修士課程を3月に修了した小原舞さん(32)=京都市=が、4月から松下政経塾(神奈川県茅ヶ崎市)に入塾する。松下電器産業の創業者である松下幸之助氏が、指導者の育成を目指して設立した。高校3年生で塾の存在を知ってから、いつも心の中に目標として持ち続けていた。舞鶴のまちづくりに役立つ人材になるよう、3年間の研修に臨む。  小原さんは東高生のころ、自分の生き方を考えるヒントを探す中、松下氏の本で塾を知った。自分には雲の上のような存在と思ったが、その後もずっと頭から離れることはなかった。海上自衛隊に1年半勤務した後、関西学院大学に進学。卒業後は舞鶴に帰郷した。  10代のころ大嫌いな舞鶴だったが、自分を変えようとまちづくりイベントに参加。1999年にはクイーンまいづるにも選ばれた。同ネットワークの会の事務局長を2003年から2年間務め、管理・運営を担当。男女共同参画社会などの実現に向けた様々な事業で、法人側と行政側との調整役で苦労した。そうした体験から自分の専門能力のなさを痛感し、05年に京大大学院法学研究科国際公共政策の修士課程に入学し学び直すことにした。  修了後の進路を考えた際、「志ある人の中で勉強したい」との思いと、舞鶴に役立つ人材にというライフワークも見つかったことで、昨年塾の門を叩くことを決意した。200人が応募し書類審査のほか、合宿面接での共同討論や公園のトイレ清掃など3回の面接で6人が合格した。  松下政経塾は松下氏が私財70億円を投じ、79年に設立。06年4月までに220人が卒塾し、衆議院議員などの政治家や会社経営者などを多数輩出している。決まった講師や教科書はなく、塾生たちが考えて講座を開き、現場での体験実習と実践活動を主にする。研修資金の支給を受け、様々な地に出掛け研修を積む。  合格の知らせを受けた小原さんは「途中諦めずに達成でき、感慨深く目頭が熱くなりました。地域振興に向けた市民参加の仕組みの構築、行政と市民との関係を研修テーマにしたい」と、4月7日の入塾の日を心待ちにしている。さっそく5月には戦争体験を学ぶため、引揚記念館を訪れる舞鶴研修の企画を立てている。

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