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自己ベスト更新 金メダル ~鍵本さん 北部初の快挙

自己ベスト更新 金メダル ~鍵本さん 北部初の快挙

投稿日時:2018年04月13日(金)

 アイエムスポーツ倶楽部=上安久=に所属する鍵本彩夏さん(13)が、第40回全国JOCジュニアオリンピック春季水泳競技大会(女子13歳~14歳)の100平泳ぎで優勝した。同大会の金メダルは府北部では初となる。鍵本さんは「優勝するとは思っていなかった。タイムも自己ベストを更新して自分でもびっくりした。うれしいです」と喜んでいる。

 同大会は3月27日から30日まで東京辰巳国際水泳場で開催。全国から877の水泳クラブ、3492人が参加し泳力を競う。ジュニア世代では最高峰の大会となる。決勝では50mの折り返し地点では4位に付けていたが、そこからスピードを上げ、80m付近で並び、その勢いのまま1位でフィニッシュ。初の大舞台で自己ベストのタイムを1.6秒も短縮し、1分08秒35で金メダルを勝ち取った。鍵本さんは兄の影響で自身も水泳を始めた。小学2年で同倶楽部の選手コースに所属し本格的に競泳の練習を始めた。「水泳は自分のベストが出た時がうれしくて、そこが好き」と話す。倶楽部の休日以外は毎日練習に出る。今は主にスピード強化に励んでいる。目標は世界選手権や五輪などの代表選手を選考する「日本選手権水泳競技大会」。出場には同選手権標準記録の突破が必要で、鍵本さんは0.2秒届かなかった。コーチを務める平岡真さん(59)は「彼女は昨年夏の強化練習の頃から力をつけてきた。体幹がしっかりしているし、予選よりも決勝でベストタイムを出すなどメンタルも強い」と話す。鍵本さんは「辛い練習メニューの時もあるけど、みんなと一緒にいられたら頑張れる」と笑顔を見せ、「強い選手がたくさんいて上には上がいる。今の自分ではまだまだダメ。練習をもっといっぱいして強くなり、日本選手権に出場したい」と意気込みを見せた。平岡さんは「ナショナル標準記録突破が目標。彼女は後半で強さを発揮するが、前半部分のタイムを縮めるとさらに良くなっていくと思う。このまま強くなっていけばオリンピックも可能性がある」と期待を寄せる。同大会では和田弦大さん=府立工業2年=も平泳ぎ200mで出場した。同スポーツ倶楽部には平岡コーチのもと毎年出場選手を輩出しており、これまで出場実績は40回以上。銀・銅のメダル獲得はあったが、金は初めて。
(井上 務)

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