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聴覚障害者の富永さん 支えあって夫婦2人展 木工と編み物、身障センターで【舞鶴】

聴覚障害者の富永さん 支えあって夫婦2人展 木工と編み物、身障センターで【舞鶴】

投稿日時:2012年12月07日(金)

身障センターで木工と編み物

 聴覚に障害を持つ伊佐津の富永安雄さん(64)とムツ子さん(65)夫婦の2人展が、舞鶴市余部下の市身体障害者福祉センター・サロン「ぽーれぽーれ」で開かれている。木工のおもちゃ、家族のために手作りしたセーターなどの編み物が展示され、2人の人柄が伝わる展示だ。12月15日まで。  幼いころに聴力を失った2人は1973年に結婚し、2人の子供を育てた。会社員だった安雄さんは、府聴覚障害者協会舞鶴支部長などの役職を務め、障害者の福祉向上に向け活動する。  そんな中、スポーツ大会のレクリエーションとして、見よう見まねで木製のポケットゲームを制作。続いてひもでひっぱるタイヤ付きの馬、ゾウなどの動物パズルの木工などを次々と作り出した。  ムツ子さんは母親の手ほどきで六歳のころから編み物を始め、大阪のニット会社に就職し製品の検査を担当した。結婚後は家族や自分の着る服を編んできた。  44前に脳梗塞で右半身麻痺になったが、夫らの励ましで利き腕ではない左手で編み物に挑戦し、いまでは素早く針を動かせるまでになった。また、動かなかった右手も少しずつ回復した。作品展には麻痺後に作ったかぎ針編みなどの服、モチーフをつなぎ合わせたベストなどを並べた。  安雄さんは「まだまだ技術はないですが、作ったことのないものに挑戦したい」、ムツ子さんは「以前やっていたパッチワークを作ってみたい」と話している。午前10時~午後4時。
【問い合わせ】電話63・3008、同センター

写真=木工を作った富永安雄さんと夫に励まされ脳梗塞後も編み物をするムツ子さん

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