最新の記事

  

満願寺で創建800年祭

満願寺で創建800年祭

投稿日時:2018年11月16日(金)

 万願寺の西紫雲山満願寺で4日、創建800年を記念した法要が営まれた。本堂内が一般公開されたほか、庫裡では寺の歴史を紹介する展示や地域住民による作品展も開かれた。訪れた人たちは800年に渡り心のより所とされてきた満願寺に思いを馳せながら、交流を楽しんでいた。

 満願寺は1218年(建保6年)に弁円上人が創建した。弁円上人の心願が満たされるとして「満願寺」と名付けられ、万人の願いを聞き届ける寺として字名が「万願寺」とされた。以来、野火による焼失などもあったが、800年間、同地を見守ってきた。33年ごとに開帳される本尊「十一面観音菩薩坐像」をはじめ、「不動明王立像」、「毘沙門天立像」の3体はともに平成22年に府指定文化財に登録されている。今年6月に檀家たちが実行委員会を設立。記念法要の準備と並行して、寺の歴史や文化財について理解を深めながら、地域住民たちが交流できるイベントを企画した。また、寺の歴史を後世に残そうと「万願寺創建八百年祭記念誌」を編さんした。記念法要では、檀家や地域住民らが見守るなか、本寺・円隆寺の室寺成寶住職らが読経した。午後からは、一般開放された本堂に地域住民らが入り、「不動明王立像」や「毘沙門天立像」、本尊が安置されている厨子(2035年に開扉)などを見て回った。隣接する庫裡で開かれた作品展コーナーでは地域住民15人による書道や絵画、生け花、パッチワーク、写真などの作品が展示され、多くの住民が訪れた。歴史展コーナーでは、寺の歴史の変遷を裏付ける棟札の写真や、1674年に田辺藩家臣から寄贈された「鰐口」、1776年に寄進された両界曼荼羅などが展示された。訪れた親子連れなどは、案内役の檀家の解説を聞きながら、一緒に地元の歴史に触れていた。檀家総代の山口道夫さん(83)は「この地に開山してから800年。記念法要ができたことは幸せだと思っている。また、この機に本堂の屋根の葺き替えや記念誌の編纂、また地域の方々との交流の場をつくることができた。観音大士様は我々に素晴らしい機会を授けて頂いたと思う」と話した。
(井上 務)

この記事をシェア!
Management BY
舞鶴市民新聞
当サイトは舞鶴市民新聞社が運営しています
ページトップへ