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松尾寺名誉住職<br>故・松尾心空さん<br>市民ら約150人 お別れの会で冥福祈る

松尾寺名誉住職
故・松尾心空さん
市民ら約150人 お別れの会で冥福祈る

投稿日時:2021年12月17日(金)

 浜のホテルベルマーレで12月10日、7月17日に92歳で死去した松尾寺名誉住職・松尾心空さんのお別れ会が開かれた。3カ月近い闘病生活の末に亡くなった松尾さんの葬儀は、コロナ禍蔓延の折であることから公表を控え、故人の願いで西国三十三所第5番札所・葛井寺の森快隆山主を導師に、近親者のみで営まれた。
 この日の会では、元KBS京都アナウンサーで、故人と親交のあった武部宏さんが司会を担当。集まった150人ほどの市民らは同氏の軽妙な語り口に導かれ、会場には故人の在りし日をしのぶ和やかな雰囲気が広がった。
 1928年生まれの故人は、京都大文学部哲学科を卒業。55年に松尾寺住職に就任した。2008年からは名誉住職になり、宗派では本山布教師や宗会議員、教学部長を歴任した。
 また、徒歩巡礼の会(アリの会)を発足し、会員らと共に西国巡礼や四国遍路を行った。『人生往来手形』をはじめ22冊の著書を上梓するなど、故人は晩年まで執筆活動や講演活動などに精力的に取り組んだ。
 信徒代表で弔辞を述べた元関西学院大学学長の井上琢智さんは、故人が住職に就任した時に9歳だったと振り返り、自宅に度々お参りに来てもらったことや、祖母が100歳の祝いに駆けつけてくれたことなどを挙げ、「私の生活の中には、いつも心空さんがいた」と話した。また、「何かを教えられたわけではないが、心空さんの生き方が私に影響を与えたと思う。その心空さんを失ってしまったが、心の中には残り続けている」と述べた。

多くの人が集まったお別れの会
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