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本社など後援、2006京都・第6回愛農全国大会 母と子の平和宣言、戦争にNO! 【舞鶴】

本社など後援、2006京都・第6回愛農全国大会 母と子の平和宣言、戦争にNO! 【舞鶴】

投稿日時:2006年02月28日(火)

 各地で有機農業に取り組む全国愛農会主催の「2006京都・第6回愛農全国大会」(舞鶴市民新聞社など後援)が2月25、26日、浜の市商工観光センターで開かれた。若い愛農会メンバーの実行委員会(添田潤実行委員長)や市民が力を合わせ、西方寺平の体験をもとにした村づくりの芝居を熱演し、講演会で憲法を改めて見つめなおした。大会の最後には小学生と近く母親になる女性が、母と子の平和宣言をして閉幕した。同会(三重県伊賀市)は1945年に故・小谷純一さんによって発足し、神と人と土を愛する精神を柱に、平和な農村づくりに取り組む。大会には愛知などの会員、韓国で有機農業をする「正農会」の会員ら約220人が出席した。初日は実行委員や西方寺平農業小学校のメンバーらの劇団「かかし座」が、「農業者たる前に人間たれ!」を演じた。同高1期生の西方寺平の霜尾誠一さんをモデルに、都市の人と交流する農業小学校の体験のエピソードも交えながら、村づくりの意志が若い人に受け継がれていく様子を、村の人たちも出演して演じ、その熱意が会場に伝わった。2日目は自治体問題主任研究員の池上洋通さんが、「心のクレヨンをとりだして」と題して講演。憲法の条文を取り上げながら、自由や教育、環境などに関する憲法を7本のクレヨンに例え、「7本のクレヨンを使って心に虹を宿し、私たちの意志で村や町を変えよう。愛農の運動が一層進むことを期待している」と結んだ。最後のピースアクションでは母と子の平和宣言が行われた。5月に出産予定の添田光子さん(26)=西方寺平=が日本が戦争に向かっている足音を感じる母の立場から、「私はこの子の未来を守りたい。でも、一体私に何ができるんでしょうか?」と語ったのに対し、岡田下小学校4年の定方航平君=西方寺=が「『戦争はイヤだ』って一緒に言ってくれる友だちをつくり、平和の声をつなげていって。これから生まれてくるボクたちに平和な未来を手渡してください」と応えた。奈良県月ケ瀬村の会員は「舞鶴の若い就農者の活気を感じ、これまでの大会と一味違ってよかった」という。愛農と交流する韓国槐山郡の正農会顧問、元敬善さん(93)は、大会終了後に舞鶴引揚記念館と浮島丸事件の殉難者追悼の碑を訪れ、「戦争は悲惨でしかない」と戦争体験を語った。

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