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日展 今年は舞鶴から2人が入選 書家の金村さん3年連続、陶芸家の高井さんは9度目【舞鶴】

日展 今年は舞鶴から2人が入選 書家の金村さん3年連続、陶芸家の高井さんは9度目【舞鶴】

投稿日時:2009年12月11日(金)

 日本の美術界をリードする日展に、今年は舞鶴から2人が入選した。書家の金村柏園(はくえん)さん=本町=が書部門で3年連続で通算4度目、陶芸家の高井晴美さん=成生=が工芸美術部門で3年ぶり通算9度目。2人ともひたむきに創作活動に向き合い、日本で最高峰の公募展に挑戦している。第41回日展の京都での巡回展は、12月12日から来年1月15日まで京都市美術館で開かれる。金村さんは日展最高顧問の古谷蒼韻さんに師事し、その社中で研鑽を積んでいる。また自らも椿書道会を主宰し、舞鶴書道連盟の常任理事や舞鶴市展委員も務める。日展には2003、07、08年に入選した。また、読売書道展で奨励賞なども受けた。今回は中国の元・明時代の高青邱(こうせいきゅう)の詩の中から、気に入った漢字を含む詩を作品「寒塘(かんとう)」(縦230センチ、横53センチ)に仕上げた。金村さんは「文字の雰囲気を採り入れ、さわやかな風が吹いているような作品になるよう心掛けました。今後も1回でも多く日展に出品したい」と話している。高井さんは仕事場の目の前に広がる故郷の海を一貫してテーマに追求し、大作のオブジェを発表している。日本現代工芸美術展に入賞し、昨年はパリの公募展でも受賞した。日展は07年から東京都内での展示会場が変更されたのに伴いスペースが狭くなり、入選数が100点以上減って審査が厳しくなった。入選作は「海鳴」(縦57センチ、横67センチ、幅39センチ)。波が重なったイメージを生み出した。テーマは変わらないが、これまでとは違ったものを作ろうと、自分自身の幅を広げるため創作以外の様々な仕事も引き受け、他ジャンルの作家らとも交流する。高井さんは「作品は自分の分身なので私も幅のある人になり、これまで以上にテーマを深く考えとらえていきたい」と話す。

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