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新町町内で60数年ぶりに「天神講」 道真公にあやかり学力向上願う 【舞鶴】

新町町内で60数年ぶりに「天神講」 道真公にあやかり学力向上願う 【舞鶴】

投稿日時:2004年02月27日(金)

一緒に絵を描く子供たち

 舞鶴市西地区の新町町内で、長く途絶えていた「天神講」が60数年ぶりに復活、2月25日夜、同町集会所に子供たちが集まり、学問の神様・菅原道真公を祀って学力の向上などを願った。
 新町では160年前の江戸時代から「天神講」が営まれていたと伝えられている。この起源は、同町に住んでいた荻野玄意が、京都の北野天満宮からご神体を持ち帰り、社殿を造営することを発願。これを受けて、塩谷兵左衛門と寺子屋の門弟たちが協力して社殿を造り、朝代神社に奉納したとされる。この社殿は今も同神社に祭られている。
 この伝統を受け継ぎ、子供たちによる「天神講」が、戦争中まで続いていたが、戦後の混乱で途絶えた。当時を知る表具師の谷口慶之助さん(74)ら古老が集まり、今の子供たちにも楽しかった思い出をと、復活を計画。北野天満宮からご神体のお札と道真公の神像、ゆかりの「なで牛」と呼ばれる牛の像を授かってきた。
 「天神講」には、小学生ら15人が参加。神棚に祭られたご神体を拝み、「なで牛」を触り、みんなで絵を描いた。明倫小4年の浜野千帆さん(10)は「みんな集まって絵を描いて楽しい」と話していた。
 谷口さんは「昔は天神講で近所の子供たちが一緒に遊び、年上の子供が色々な事を教えました。子供たちの仲間づくりにつながればうれしい」と話し、これからも定期的に続けることにしている。

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