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持続可能な社会の実現へ<br>朝来小・大浦小 児童ら未来を語り合う<br>2030年に成人・次代の担い手 思い新たに

持続可能な社会の実現へ
朝来小・大浦小 児童ら未来を語り合う
2030年に成人・次代の担い手 思い新たに

投稿日時:2022年01月11日(火)

 新成人の門出を祝う成人式が1月9日、赤れんがパーク(北吸)で開催され、会場付近は艶やかな晴れ着姿に身を包んだ若者たちで賑わった。式では、新成人が小学生の時に設置に関わったオブジェのイベントがあり、若者たちは気持ちも新たに大人の第一歩を踏み出した。一方、12月のある日、大浦小では 「2030年に私たちは成人になっている。これからも住み続けたいまちにするには」と児童たちが集まり、地域の課題と向き合いながら意見を出し合い、未来に向けて学びを深めていた。

 大浦小(平)であったのは『未来学ミーティング~SDGsと私たちの舞鶴~』。同校と朝来小の6年生児童を中心に約30人が参加し、総合的な学習の時間(大浦未来学・朝来未来学)で学んだ事などを発表し合った。その中で、自分たちの住む地域を取り巻く環境について調べたこことや問題点、また特徴や魅力などを発信。SDGsに関する事を主なテーマとし、両校の4~6年生がそれぞれプレゼンテーションを行った。すべての発表が終わった後には、感想を伝えそれぞれの思いをつなげようとする交流の場も設けられた。
 朝来川のホタルを守り増やそうと計画する発表には「ホタルを増やしたら観光につながるのではないかと思った」、過疎高齢化問題について考える朝来小の発表に対しては、「杉山と瀬崎は似た環境だからこそ共感できた」といった声も。
 海洋資源の有効活用を目指した大浦小6年児童は、学校の畑にコンポストを設置。収集した落ち葉や廃棄する魚や骨などを使った堆肥づくりに取り組んでおり「地域の人に配ったりして農業を助けたい」と話した。
 これらを受けて「ぜひ自分たちもやってみたい」と参考にする意見をはじめ、「大浦は子どもが少ない。高齢化を抑えて子どもを増やしていきたい」「自分にできることは何か考えて実行したい」と地域を見つめる中で見えてきた課題や今後の展望、よりよいアイデアなど、思い思いの意見や感想が活発に飛び交った。
 また児童たちは、地域の課題解決を考える“未来学”の取り組みについて「これまでなら調べて発表して終わりだった」とし「(未来学に変わってから)このような場を設けてもらったり、自分たちで行動できるようになった」と自信をのぞかせながら振り返ると、「今後も未来学を通して新しいことに挑戦したい」と意気込みを口にした。
 明るく豊かな社会の担い手は、子どもたちに他ならない。
 この日、主体的な活動を通して得た自信や、深めた地域への思いが、「持続可能な社会」を創り出していくに違いない。

プロジェクターを使ってプレゼンをする児童たち
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