最新の記事

  

思い出の修学旅行に-『青葉中』充実の一日に生徒ら笑顔⁻

思い出の修学旅行に-『青葉中』充実の一日に生徒ら笑顔⁻

投稿日時:2020年11月24日(火)

市内の飲食店で日帰り旅行を満喫する生徒たち

 市内各所で10日、青葉中の3年生およそ180人が、日帰り修学旅行に参加した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、宿泊を伴う修学旅行の実施は困難と判断。当初の予定からは大きく姿を変えた一日だったが、生徒たちの笑顔は輝いていた。

 本来は長崎を訪れる予定だった修学旅行。「仕方がない」生徒たちはすっきりとした表情で諦念を述べた。年当初から世の中を席巻したコロナに、早い段階で気持ちは整理できていたという。3年3組の福田隼都さんは、「中学校の修学旅行は人生に一回。形が変わっても出来ることになって、純粋にうれしい」と笑顔を弾けさせた。代替案として企画された日帰り旅行は、「舞鶴探偵団ファイナル~故郷舞鶴へ感謝を込めて~」と題し実施に至った。同校では、1年時より「総合的な学習の時間」で、3年時の修学旅行へと繋がる学習を継続的に進めてきた。1年時に行ったのは、「職場インタビュー」。舞鶴を知ることを狙いとした。 次に2年時には、舞鶴を体験することを狙いとして、「職場体験活動・舞鶴探偵」を行った。修学旅行は、本来はそれらの集大成。積み上げてきた経験を形にした「舞鶴グルメレポート&紹介パンフレット」を長崎で披露し、故郷の魅力を発信することをゴールと見定めていた。
しかし、コロナ禍により計画は水泡に。それでも、歩みを無駄にさせないためにと、今回の代替企画が実現した。

【改めて気づく地元愛】

 「舞鶴をしっかり楽しむ」ことがコンセプトの日帰り旅行。生徒たちは、氏が発行する「まいづる満喫クーポン」を手にし、班ごとに分かれて市内を歩いた。3組6班の班長を務める片山心音さんは、「遊覧船に乗るのがすごく楽しみ」と目を輝かせていた。同班が昼食場所に選んだのは、円満寺の「加寿美」さん。楠美音さんは、「家族では来たことのないお店で、とてもうれしい」と料理に舌鼓を打った。「修学旅行が舞鶴になって最初はショックだったけど、今はとても楽しい」と山﨑渚さん。畑本幸さんは、「舞鶴はあまり遊ぶところがないと思っていたけど、改めてみんなで回ってみると楽しくて、いいところがたくさんあることが分かりました」と充実感を漂わせていた。生徒たちは、それぞれの班であらかじめ購入を決めていたスイーツを手に入れ、学校に帰着した後で土産品を「舞鶴みやげグランプリ(MM1)」に出品。一日をかけて、「舞鶴旅行」を楽しんだ。コロナで修学旅行は姿を変えたが、生徒たちの心には何ら遜色のない思い出が刻まれた。それぞれの屈託のない笑顔が、そのことを強く物語っていた。

この記事をシェア!
Management BY
舞鶴市民新聞
当サイトは舞鶴市民新聞社が運営しています
ページトップへ