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心通った数分間

心通った数分間

投稿日時:2021年07月27日(火)

ウズベク柔道選手
園児にお礼のメッセージ

国境超えた 心の中の金メタル

 浜の昭光保育園(稲田光園長)で7月21日、ウズベキスタン共和国の柔道代表・ケリディヨロヴァ・ディヨラ選手(23)=写真=から届いたビデオメッセージの上映会があった。きょうだいで同日に金メダルを獲得した阿部詩選手と、同じ階級の同選手。史上初となる快挙の裏側で、心あたたまる交流が繰り広げられた。

 同国柔道代表選手団が来日した際、同園が宿泊ホテル付近だったこともあり、園児が制作した横断幕を掲示するなど積極的な応援を展開。7月15日には練習場からホテルへと戻ってきた選手団に向けて、「オルガ(がんばれ) ウズベキスタン」と大声援を送った。
 一様に感激した様子で、それぞれに笑顔をはじけさせた選手たちだったが、その中でも喜びを表した同選手がビデオメッセージの作成を申し出たという。
 市職員を通じて同園に届けられたビデオメッセージで同選手は、「子どもたちの応援のおかげで、私たちの心は温かいエネルギーで満たされました」と話し、「金メダルを取れるように全力を尽くします。昭光保育園ありがとう」と笑顔をあふれさせた。
 当日は、園児およそ60人が園ホールに集まり、ビデオメッセージを視聴。内容についての説明にしっかりと耳を傾けていた。
 大きな声を出して応援したという岡本一稀くん(5)は、「(応援は)楽しかった。がんばってほしい」と改めてエールを送った。
 メッセージを届けたケリディヨロヴァ・ディヨラ選手は、女子52キロ級で世界ランキング12位の実力者。25日に出場した大会では、残念ながら初戦敗退に終わったが、子どもたちの心には輝かしい金メダルを届けてくれた。
 同園の稲田光園長は「世界に名だたる選手からこうして言葉をかけてもらえることは、なかなかない。子どもたちにはいい経験になった。私も20年ほど前に海外へ留学した時、現地の子どもが日本の国旗を振って応援してくれたことがある。その時の思い出が心に残っていて、今回の企画につながった。ウズベキスタンの選手にも、園児たちにも素晴らしい思い出となったなら、こんなにありがたいことはない」と充実感を漂わせた。
 

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