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市と市教委が冊子「舞鶴の民家」 貴重な歴史的財産の魅力を紹介【舞鶴のニュース】

市と市教委が冊子「舞鶴の民家」 貴重な歴史的財産の魅力を紹介【舞鶴のニュース】

投稿日時:2003年05月09日(金)

大川神社参道の茅葺き民家「荒木家」の小屋裏=冊子より

 市と市教委はこのほど、市内に残る主な民家(住宅建築)をまとめた冊子「舞鶴の民家」(A5判変形、84ページ)を作成した。城下町の面影を残す近藤家の商家や、農村に残る江戸時代に建てられた茅葺きの水口家、旧海軍に関連する飯野寅吉旧家など、舞鶴の多彩な民家の魅力を多数のカラー写真で紹介し、美しい仕上がりとなっている。貴重な歴史的財産として民家への関心を高めてほしいとしている。
 小倉の国指定重要文化財の行永家住宅の保存工事が完了し、江戸時代の大庄屋だった西方寺の上野家住宅の保存の取り組みが始まったのをきっかけに、市は市内の民家を後世に引き継いでもらおうと冊子を作った。発行部数は1500部。事業費は215万円。
 冊子では、京都工芸繊維大学教授の日向進さんが舞鶴の民家の特徴を紹介・解説した。また、行永家住宅の保存工事をした府教委の塚原十三雄専門員が、その建物の変遷などを執筆。さらに、舞鶴の近代化遺産調査研究会の矢谷明也さんが、民家再生について論じている。
 長屋状の建物に門をつけた長屋門の構えを持つ森の高橋家、西地区の土井家などの商家、成生の船屋、明治時代に海軍と取引した高田商会の事務所兼住宅だった擬洋風建築の中南家など、27軒の民家を写真で紹介した。販売価格は1100円。市役所情報公開コーナー、郷土資料館などで販売している。

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