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安心安全の一助に<br>日本板硝子・抗菌・抗ウイルスガラス寄贈

安心安全の一助に
日本板硝子・抗菌・抗ウイルスガラス寄贈

投稿日時:2022年01月14日(金)

 新しい年の始まりに合わせて、再び猛威を振るい始めた新型コロナ。感染力が強いといわれるオミクロン株の拡がりで、市内でも急速に感染者数が増大している。そんな中、市内に事業所を置く日本板硝子が、自社で開発した抗菌・抗ウイルス膜付ガラスを市に寄贈した。

 同社が寄贈したのは、抗菌・抗ウイルスコーティング技術を用いたガラス「NSG Purity」。2019年6月、独自技術により開発した。新型コロナの感染拡大で、抗菌・抗ウイルスへの注目が増している中、今後の需要拡大が期待されている。
 製品は、ガラス表面に銅イオンを含むガラス質層(無機膜)を形成したもの。銅イオンと空気中の水分や酸素等と反応した活性酸素類に菌やウイルスが付着すると、活性酸素類が、菌の脂質とタンパク質の分解、遺伝子物質の分解などを引き起こすことで、菌やウイルスを無効化する仕組みだという。
 製品は、SIAA(一般社団法人抗菌製品技術協議会)の基準を満たし認証を受けており、タッチパネル端末など人が触れる液晶画面に貼り付けて使用する。
 製品の贈呈式は1月11日に市役所で行われ、同社舞鶴事業所の橋本潤一所長が多々見良三市長にガラス14枚を寄贈した。

【需要拡大で雇用など活性化に期待】
 昨年秋、同社から製品寄贈の打診を受けた市は、市内3病院での使用を提案。各病院が受け取りを希望したことから寄贈に至った。贈呈式の行われたこの日、舞鶴共済病院では、外来受付機器3台、処方箋FAX送信機1台、自動精算機2台に、それぞれのサイズに合わせてオーダーメイドされたガラスが貼り付けられた。製品は他に、舞鶴医療センターの外来受付機器2台、処方箋FAX送信機1台、オンライン面会用タブレット2台と、舞鶴赤十字病院の外来受付機器2台、処方箋FAX送信機1台にも貼り付けられる。いずれも、多くの利用者が直接手を触れる機器ばかりであり、抗菌・抗ウイルス機能が効果を発揮することに期待が集まっている。
 製品製造に当たって同社は、ガラスの製造を舞鶴事業者で行い、加工を四日市の事業所で行うとしている。
 市の担当者は、「製品によって、市民の皆様が安心して機器を利用いただけるようになる」とし、「時代に求められる製品。今後、需要の拡大があれば、雇用拡大などにも期待したい」と話した。

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