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努力でつかんだ全国大会<br>舞鶴グリーンテニスクラブ・篠田拳汰さん(城南中3年)<br>「悔いなく前向きに」中学最後の大会に想い熱く

努力でつかんだ全国大会
舞鶴グリーンテニスクラブ・篠田拳汰さん(城南中3年)
「悔いなく前向きに」中学最後の大会に想い熱く

投稿日時:2022年08月05日(金)

 舞鶴グリーンテニスクラブに所属する篠田拳汰さん(城南中3年)が、6月に奈良県で開催された近畿地区予選で3位に入り、全国大会への出場権を獲得。今月20日に群馬県で開幕する全国大会に向け、練習にも一層熱が入っている。

 全国中学校テニス連盟と共に大会を主催する日本テニス協会は、今年が100周年となる。この節目の年に開催される「第49回全国中学生テニス選手権大会」への出場を決めたのは、城南中3年の篠田拳汰さん。中学生ながら競技歴は長く、両親の影響を受けて硬式テニスを始めたのは4歳の時のことだという。
 同クラブの門を叩いた後、舞鶴を離れることもあったものの戻ってからは再び所属し、地道に練習を重ねてきた。

全国大会への出場を決めた篠田拳汰さん

 近畿地区予選では、地区一円の名だたる有力選手を次々に撃破。長らく活躍を思い描いていた全国大会へ、堂々と駒を進めることに成功した。
 市内はおろか、府北部には硬式テニス文化は根付いておらず、コロナ禍ということもあって思うように稽古を積めない時期が続いた。対外試合の数もこなせない中、1日2時間程度を週6日、コツコツと練習を積み重ねる日々が続いた。
 全国大会には、小学生の時の苦い思い出がある篠田さん。雰囲気に飲まれ、その時は存分に実力を発揮することはできなかった。
 長らく二人三脚で指導に当たった同クラブの大滝直義さんは、「篠田君のセールスポイントはパワーとスピード。センスも光る。とりわけ、フォアハンドのスピードがあり、勢いがある」とそのプレースタイルを評し、「最後なので、悔いの残らないように伸び伸びとやってほしい。前向きにプレーすれば、チャンスはあると思う」とエールを送った。
 市内の高校には硬式テニス部がないため、高校進学では越境留学を視野に入れて検討しているという篠田さん。大滝さんは、「コロナ禍の中でも気をつけながら、地道に練習を続けてきた。実力を発揮しさえ出来れば必ず道は開けるので期待したい」と話し、期待を寄せた。
 篠田さんは、「小学生の時に出場した全国大会では、緊張して力を発揮できなかった。今回は自分を信じてしっかりと一回戦を勝ち、ベスト8を目標に頑張りたい」と静かに情熱を燃やしていた。
 全国の夢舞台。悔いなき戦いを期待したい。

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