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伝統芸能サムルノリで地域と交流 民団舞鶴支部が田辺城まつりに初出演 【舞鶴】

伝統芸能サムルノリで地域と交流 民団舞鶴支部が田辺城まつりに初出演 【舞鶴】

投稿日時:2007年05月22日(火)

貴族や僧を表す仮面と制作者の余江さん

 韓国人の在日組織である民団京都府舞鶴支部(金榮吉支団長)が、田辺城まつりに初出演する。3月に伝統芸能サムルノリのサークルを結成し、練習の成果を披露するほか、伝統舞踊や食、民衆劇の仮面などの韓国文化を通して地域との交流を図る。  サムルノリは朝鮮半島で農耕生活から生まれた舞踊の農楽がルーツで、約千六百年の歴史を持つ。踊りをいれながら、ケンガリ(鐘)とチャング(鼓)など、4つの民族楽器を打ち鳴らす演奏は躍動感に溢れている。  同支部では子供から大人までの28人が、武者行列に加わる。毎年秋京都市内で開かれる在日コリアンと日本人の祭り「東九条マダン」と、綾部市の東綾中学校生徒のサムルノリ隊も応援に駆けつける。マダンらは公園内ステージで、午前10時40分と午後2時15分からも披露。舞鶴出身の在日コリアン3世の韓国伝統舞踊家、李綾子(イ・ヌンジャ)さんらもステージに立つ。  また、在日韓国婦人会京都府舞鶴支部の女性らが韓国料理の出店をする。チヂミやキムチ、ブタ肉、モチなど2000食を用意する。さらに、浮島丸事件の犠牲者を追悼する「浮島丸殉難者を追悼する会」会長で、元中学校美術教師の余江勝彦さん(66)白浜台=制作した韓国の仮面・タル約50点を展示する。  日本人の余江さんは会の活動を通して朝鮮半島の文化への関心が深まり、マダンの祭りでタルに出会ったのを契機に、韓国を何度も訪れ制作者から学んだ。タルは収穫祭などに演じられる民衆劇「タルチュム」に使われる仮面。貴族らを風刺する筋立てで、シラカバや紙などで作る仮面は貴族の特徴を誇張し、庶民の反抗精神に溢れた表情と色彩が強い印象を与える。

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