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人生彩る趣味の世界<br>森のとけい・「ミニ着物教室」合同作品展<br>10年の節目 仲間と共に

人生彩る趣味の世界
森のとけい・「ミニ着物教室」合同作品展
10年の節目 仲間と共に

投稿日時:2022年05月24日(火)

 上安のゆっくり茶房・森のとけい2階ギャラリーで、和装コンサルタント・松本淑恵さん(81)が主宰する「ミニ着物教室」の合同作品展が開かれている。それぞれの着物がもつ艶やかで優美な柄や雰囲気はそのままに、小さくなった着物がいくつも並び、訪れた人たちは作品に魅了されるように会話を弾ませ、交流を楽しんだ。5月29日まで(土日のみ)。

松本さん(左から3人目)に寄り添い笑顔を弾けさせる生徒たち

 2年に一度開催する3教室(溝尻教室・行永教室・西舞鶴教室)合同の作品展は、今回が10年目となり5回目を数える。現在3教室の生徒数はおよそ30人。それぞれ月に一度開かれる教室へ足を運んでは、松本さんの指導を受ける。
 月に一度の教室でしか作らない人でも6回ほどでミニ着物を仕上げるといい「好きな人は時間をみつけては家でもどんどん作っておられる」と松本さん。続けて「作品展に出して、こうしていろんな方に見ていただけることは、生徒さんたちにとってとても励みになるし、みなさん楽しみにしておられます」と話す。
 作品を前にした来場者からは、様々な声が聞こえる。「元気もらった。寿命が伸びたわ」そんな言葉を去り際に残したのは、この日ギャラリーを訪れた95歳の女性だ。シャンシャンと自身の足で2階へと上がり口にした感想に、居合わせた生徒たちが歓喜にわいたのは言うまでもない。
 昭和5年生まれの岸叙子さん(91)は行永教室に通い始めて7,8年。元々着物が大好きだといい、自然と引き込まれる形でミニ着物づくりを始めた。この95歳の女性の一言を耳にし、「昭和2年生まれの方にそんな風に言っていただいて本当に嬉しかった。こっちが元気もらいました」と話すと「これからもできる限り作り続けたい」と伸びた背筋に笑顔が弾けた。
 【思い出のつまった無二の品に】
 長年手作りをしている松本さんの元には、知人らから様々な形で救いを求めるように着物が寄せられる。「もう着なくなったが捨てるのはもったいなくて」「汚れてしまった部分があるけど何かに使えないかな」「良かったら使ってほしい」そうした声とともに託された着物や和装小物。それらは教室の皆で分け合い、新しい材料を前にわくわく目を輝かせる生徒らとともに大切に使うという。
 松本さんは「柄合わせして小さな布も無駄にしないように考えながら、皆で楽しく過ごしています」と笑顔を見せる。
 高価で貴重なものでありながら着物はかつて、当たり前のように多くの家庭で親しまれ大切にされてきた。祖母や母から代々受け継がれたものやハレの日に向けて仕立て上げたもの。「この着物は嫁に出るときに母が持たせてくれたもの」「入学式で裾をつかんだ記憶が蘇る母の着物」「父が似あうと言ってくれた花の柄」暮らしの一部にあった着物とともに人々は、多くの思い出を彩ってきた。
 そうした自身の思い出と重ね合わせるかのように、訪れた人はそれぞれ並ぶミニ着物に見入っていた。
 思い出の着物を形に残したいとの声に応える中でミニ着物仕立ても受け付けている(特大3500円▽大3000円)。月に一度の教室は500円。興味のある方は℡0773・62・7160▽090・1904・3993、松本さんまで。

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