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九州などに多く生息するイシガケチョウ 余部下の鷲尾さん、府北部で2例目の採集【舞鶴】

九州などに多く生息するイシガケチョウ 余部下の鷲尾さん、府北部で2例目の採集【舞鶴】

投稿日時:2004年09月28日(火)

鷲尾さんの自宅裏庭(余部下)で採集されたオスのイシガケチョウ

 九州などに多く生息するイシガケチョウを9月21日、舞鶴市余部下の鷲尾敏郎さん(72)が自宅裏庭で採集した。府北部では初めての採集記録となった2001年7月以来の2例目。暖地性のチョウが府北部で確認されるのは珍しく、丹後・若狭虫の会は温暖化の影響と台風に乗ってやってきたのかもとしている。イシガケチョウは主に九州や南西諸島、四国などに分布しており、羽の模様が石垣に似ていることからこの名が付いている。同会の会員、一瀬政人さんが01年7月に大浦半島の空山で採集し、これが府北部での初記録となった。21日、鷲尾さんの自宅裏庭の池で水を飲んでいる1匹のイシガケチョウを小学生が見つけ、見たこともないチョウだったことから鷲尾さんがネットで採集。チョウはオスで前ばねから後ろばねまでの長さは約4.5センチ。すぐさま桃山町に住む弟で同会会員の鷲尾仁郎さんに届けた。同会によると、初夏のころから台風が何度も通過したが、これらの台風に乗ってメスのイシガケショウが飛来し、採集場所近くのクワやビワの木に産卵、羽化して発生したものではという。同会事務局長の安川謙二さんは「温暖化が進んだ影響もあり、このあたりでも羽化して見られるようになったのだろう」と話している。

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