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ポリテク・神川さん<br>「明日の名工」に輝く<br>飽くなき向上心で更なる高み目指す

ポリテク・神川さん
「明日の名工」に輝く
飽くなき向上心で更なる高み目指す

投稿日時:2022年04月26日(火)

 長年に渡ってモノづくりで発展してきた我が国だが、近年はその担い手不足が深刻な課題となっている。そんな中で、貴重な人材育成を担う近畿職業能力開発大学校京都校からこのほど、指導者が「明日(あした)の名工」受賞の栄誉に輝いた。

表彰状を手に笑顔の神川さん

 「明日の名工(青年優秀技能者奨励賞表彰)」とは、明日の京都府産業の発展を支える優れた青年技能者を対象に表彰されるもので、今年度は府下で13人が受賞した。
 市内からこの栄誉に輝いたのは、近畿職業能力開発大学校京都校で生産技術科の能開准教授を務める神川謙一さん(42)。19年に渡って機械系の職業訓練指導員として公共職業訓練に携わり、多くの訓練生に技能・技術を教えて社会に送り出してきた。
 また指導員としての職務とは別に、自身の技術力向上にも飽くなき探究心を持ち続け、フライス盤作業1級や機械加工職種特級機械加工技能士など、次々と難関資格を取得。産業用ロボットを利用する人材を育成する同校初めてのカリキュラム導入にも関わるなど、常に人材育成の最前線で活躍を続けていることが受賞の決め手となった。
 【若者の存在が挑戦の大きな刺激に】
 鹿児島県南さつま市出身の神川さんは、高校生の時に技術指導員を将来の進路に見定めた。指導員を養成する職業能力開発総合大学校への進学は、指導に当たった教師からの勧めだったという。
 卒業後は、雇用能力開発機構に入構した神川さん。「性に合っている」との思いは学ぶほどに強くなり、それと同時に寸暇を惜しんで自らの技術研鑽にも励んだ。
 現在の京都校は4施設目の勤務先となり、学生の技能検定受験の指導や若年者ものづくり競技大会への参加にも積極的に関わってきた。
 そうした豊富な経験の中で神川さんは、「プログラムを使って動く機械が増えているが、今の学生たちは新しいものへの適応力が高い」と学生を評し、「自分自身でもどんどん新しいことにチャレンジして覚えていきたい」と目を輝かせた。
 また、今回の受賞については、「推薦してくれた学校に感謝しています。その期待に応えられるよう、ますます精進し高みを目指して、『明日の名工』に恥じない存在になっていきたい」と力を込めた。

機械の操作をする神川さん
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