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チャレンジ成し遂げたポコアポコ 2年間の練習の成果 箏への挑戦

チャレンジ成し遂げたポコアポコ 2年間の練習の成果 箏への挑戦

投稿日時:2016年07月19日(火)

 余部下の舞鶴市身体障害者福祉センターで7月12日、ポコアポコによる箏演奏会が開かれた。ポコアポコは同センターの利用者10人で結成されたグループで、市内を中心に活動する箏奏者の立道明美さんが指導している。立道さんは同センターで定期的にボランティア演奏を行っているなかで、2年前のある日「箏にチャレンジをしましょう!」と提案を行った。当初、箏を触るどころか楽器を触ったことのない、譜面も読めないという全くの初心者から始まったこのチャレンジ。それに加え月1回の練習スケジュールという環境で誰もが動揺を隠せなかった。しかし立道さんは白糸中に箏を借りるなど、自身ができることを全力でサポートし指導にあたった。その甲斐もあり、メンバーは少しづつ上達し、今回の演奏会を開くまでになった。当日は、立道さんと教え子の3人が「しょうじょうじのたぬきばやし」や「見上げてごらん夜の星を」など童謡やヒット曲を披露、観客は曲に合わせ口ずさみ演奏を楽しんだ。ポコアポコは中盤とトリで練習の成果を披露、演奏した「川の流れのように」と「ふるさと」は観客の心をつかみ、アンコールを求める声が止まなかった。立道さんは「箏は決して気難しい楽器ではありません。1200年以上愛された日本独自の楽器。一度聴いてもらえればその魅力がわかると思います」と語った。8月3日にも中総合会館で開かれる子育て支援イベントでのゲスト出演が決定しているポコアポコ。その名の由来は「少しづつ、ゆっくりと」という意味の音楽用語。少しづつゆっくりと積み上げた努力は人の可能性を無限に広げる。

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