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ターンテーブリストのHI―Cさん(田中町) 世界大会チーム部門、レコード自在に操り3連覇【舞鶴】

ターンテーブリストのHI―Cさん(田中町) 世界大会チーム部門、レコード自在に操り3連覇【舞鶴】

投稿日時:2010年07月16日(金)

ターンテーブルを演奏するHI―Cさん

 レコードを手で自在に操り、新しい音楽をつくりだすターンテーブリスト、HI―C(ハイシー)さん(27)=田中町。ターンテーブルの日本大会での優勝を手はじめに、ユニットを組んで出場した世界大会のチーム部門で2009年までの3年連続、チャンピオンの座に輝く。10代のころ不良少年だったが、好きな音楽に出会って猛練習し、いまは舞鶴を拠点に全国や世界各地をツアー演奏するアーティストとして活躍している。回転台を2基備えたターンテーブルは元々、レコードをかけるだけの装置だったが、2枚のレコードを手でこすって前後させ、同じ部分を反復再生させるスクラッチなどの奏法によって楽器として扱い、レコードに収められている音楽とは異なる新しい曲を生みだす。ヒップホップやロック、レゲエなど様々な音楽を取り込みオリジナルなものへと再構築する。10年前、DJシュミレーションゲームを経験したのを機に、ターンテーブル大会の日本チャンピオンのビデオに衝撃を受け、演奏者を目指すことにした。演奏のビデオを次から次へと買いまくって見たほか、イベントなどに出かけてカメラで撮影、テクニックを教わり研究した。1日8時間ぶっつづけで猛練習し、03年に日本チャンピオンに輝いた。翌年大阪へ出てDJの仕事をする一方、三味線や太鼓など日本の音を取り入れた独自の音楽を作り、05年の世界大会でアジアから初の世界チャンピオンを獲得。続いてDJ YASH氏とユニットKireek(キリーク)を組み、07年最も権威あるDMC主催の世界大会に挑み、チーム部門で初優勝し昨年まで3連覇を果たしている。白糸中学時代はやんちゃな生徒でならした。エネルギーを持て余し、バイクに乗って暴走行為も繰り返した。そんな中、熱中できるターンテーブルに救われ転機が訪れた。いまではロシアや中国、欧州などのイベントにも招かれ、世界から注目を集めている。昨年舞鶴に戻ってからは日本各地へ出向いている。HI―Cさんは「演奏を生で見て度肝を抜かれた。中学生のころ本気にぶつかってくれた先生たちにいまの姿を見てほしい。世界大会の4連覇を目指したい」と話している。地元でのイベントに出演したり、子供たちを対象にした教室も開きたいとする。7月17日の八島商店街の夜の市でDJショーを行う。

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