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コロナ後みすえて<br>イベントにも活発な人出<br>動き出す社会に市民参加で更なる活性化を

コロナ後みすえて
イベントにも活発な人出
動き出す社会に市民参加で更なる活性化を

投稿日時:2022年05月31日(火)

 政府は、新型コロナの水際対策で停止していた外国人観光客の入国を、来月10日から再開することを決めた。マスク着用の考え方が見直されるなど、社会は徐々にコロナ以前に戻ろうとしている。そんな中わが街でも、アフターコロナを見すえた動きが活発になってきた。

大勢の来場者が訪れ大盛況のステージイベント

 伊佐津の西駅交流センターで28日、公共交通の利用促進を目的とした舞鶴市公共交通フェスティバル「のり乗りフェスタ」が開催され、1000人を超える来場者で賑わった。主催した北近畿鉄道ビジネス株式会社の福原習作社長が、「久しぶりの大規模なイベントで不安もあったが、想定以上のお客様に来場いただいた」と話す通り、市民向けのイベントとしては最近では稀にみる人出となった。
 4月には、JR西日本が、不採算路線で維持が難しいとした府下の2路線のうち、ひとつに「小浜線」が挙げられるなど、市内の公共交通を取り巻く環境は各社厳しいと言わざるを得ない。
 そんな中で、利用促進に向けて出来ることを一つずつやっていこうという考えで開催されたイベントには、Nゲージ運転体験などのブースが出され、どこも賑わった。
 中でも「丹後鉄道」はノベルティグッズの進呈の条件に、鉄道利用者限定としたところ、100人を超える人が丹鉄を利用して訪れた。中には、四所駅に車で行って乗車した市民が複数いるなど、「まずは乗ってみていただくという試みは成功した」と関係者が満足する結果となった。
 福原さんは、「ひとつのステップは踏めたと思う」と満足感を漂わせ、「まだスタートライン。ここから次にしっかりと繋げていけるよう頑張っていきたい」と力を込めた。

 【10ヵ月ぶりにクルーズ船が入港】
 コロナ禍の只中にあった2020年に就航50年を迎えた新日本海フェリーはこの日、北海道物産展として様々な土産物を販売。来場者に好評を得て、途中で追加分の商品を運び込むなど、担当者らは予想を上回る反応に顔をほころばせていた。同社では、観光利用が激減する中、「行けなくても北海道の雰囲気を味わっていただき、来るべきコロナ後に向けて気持ちを高めていただく」ことを目指して、6月末まで北海道ランチフェアを開催。ジンギスカン定食やザンギ定食などご当地グルメを土日限定で提供している。
 食べるためだけに訪れたという市内在住の50代男性は、「小樽あんかけ焼きそばがとっても美味しかった。今度は是非、現地で食べてみたい」といずれの北海道旅行に思いをはせていた。
 一方、26日にはクルーズ船「にっぽん丸」(2万2472トン全長166m)が舞鶴港に入港(写真)。これまでのピークとなっていた2019年には34回あったクルーズ船の寄港だが、2020年は全て中止、2021年は4回にとどまっていた。
 今回は、10ヵ月ぶりのクルーズ船寄港となり、府職員らが横断幕を掲げるなど歓迎した。久しぶりの入港を楽しみに見に来たという近所に住む70代男性は、「ようやく日常が戻ってきたように感じてうれしい。これから、人の往来が活発になっていけば、舞鶴も活気が出てくると思う」と期待を寄せていた。

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