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「芸術作品を身近に」女性が市に寄贈

「芸術作品を身近に」女性が市に寄贈

投稿日時:2020年05月29日(金)

 日展(日本美術展覧会)に15回の入選を果たした陶芸家・高井晴美さん(55)=成生=の平皿30枚を市民が25日、市に寄贈した。市は展示会を催すほか、市の行事や市民の会食での貸し出しなどを検討していくとしている。寄贈したのは、NGO「難民を助ける会」西日本担当理事の鷲田マリさん(68)=丸山西町=。鷲田さんは、昨年4月に夫の龍作さんを昨年亡くした。互いに集まることが好きだった二人のまわりには常に人の輪があったという。夫の死後、人との交流やコミュニケーションの大切さが、以前にも増して身に沁みるようになり「みんなでごはんを食べながら語り合うことの大切さ」を改めて強く感じた。そんな日々を送るなか、市民に慕われた”赤れんがジャズ喫茶”のマスターでもあった夫の追悼ライブが9月に行われた。入場無料で行ったライブだったが、生前を偲び多くの市民が集まり、善意のお金が寄せられた。たくさんの人に支えられた夫。「集まったお金はみんなの役に立つようなものに使い、感謝の気持ちを伝えたかった」と振り返る鷲田さん。陶芸の指導など、当地の文化振興に熱心な高井さんの皿を贈ることを思いついた。もとより高井さんと親交のあった鷲田さんはその作品に惚れ込み、「こんなにすごい陶芸家が舞鶴にいるんだ」とより多くの市民に広めたいと思っていたという。また、まちの発展や文化振興に寄与することは夫の願いでもあった。
 こうして鷲田さんからの依頼を受けた高井さんは、昨年11月から半年をかけて制作。仕上げた30枚の作品は25㎝の平皿で、四季の花などがあしらわれており、デザイン・色ともすべて異なる一点もの。同日市役所で行われた寄贈式では、出席した鷲田さんと高井さんが多々見市長に皿を手渡した。「陶芸家の仕上げた貴重な皿。普段使いにはもったいなくて使えない」という周囲の声に対して鷲田さんは「お皿は食器として気軽に使い、たくさんの人とごはんを食べることで交流を深めてもらえれば」と呼びかけている。寄贈された皿が公開される「高井晴美作品展」は6月1日~30日、まいづる智恵蔵(赤れんがパーク3号棟)企画展示室で。入場無料。午前9時~午後5時。
 [お問い合わせ]TEL:0773・66・1019 市文化振興課。

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