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「第35回舞鶴勤労者美術展」<br>自粛も糧に 力作並ぶ<br>3人が知事賞に

「第35回舞鶴勤労者美術展」
自粛も糧に 力作並ぶ
3人が知事賞に

投稿日時:2022年03月25日(金)

 舞鶴勤労者福祉協議会(長柄俊治理事長)による「第35回舞鶴勤労者美術展」が、3月19日から3日間にわたり西公民館大ホールで開催された。
 今回出品されたのは各部門合わせて147点。書道20点・絵画40点・写真37点・その他50点が並んだ会場内では、来場者らがそれぞれの作品を前に興味深そうに見入っていた。
 勤労者をはじめ地域住民の文化および芸術の振興を目的とし毎年開催している同展。コロナ禍のホームステイで「逆に創作時間が増えたのでは」と今年も開催を決めた。
 手がけた作品を前に「たっぷり時間をかけて楽しめました」「いつもより集中して取り組めたかもしれない」などと笑顔を見せながら自粛さえ前向きに捉える出品者らにとって、コロナ禍のホームステイは貴重な“創作時間”になったようだ。
 昨年に続き今年も規模の縮小は余儀なくされたが、最終日の21日には同館別室で表彰式を実施。冒頭のあいさつで長柄理事長は、「コロナ渦でも美術展を楽しみにされている方もおられ、何とか今年も開催出来ないかと考えた結果、感染防止対策をとり開催することができた」としながら「次年度はコロナも終息し、通常通りの表彰式が盛大に開催出来ることを願う」と規模縮小により今回表彰式への参加が叶わなかったほかの入賞者への思いを口にした。
 表彰式では賞状の手渡しは行わず、あらかじめ座席に賞状や楯などを準備。各賞ごとにその場に立ち非接触型で進行した。
 知事賞に輝いたのは、加藤喜美子さん(書道の部)・川村幸子さん(絵画の部)・河田長友さん(写真の部)の3人。加藤さんは「5回ほど出したが知事賞は初めて。書くことは楽しいので日々続けていきたい」、河田さんは「初めての知事賞。今後の励みになる」とそれぞれ喜びを口にした。また今回2点を出品していた川村さんは受賞を喜びつつも「実は知事賞をいただいたのと違う絵の方が自分では自信作だった」と苦笑い。続けて「あとで先生に聞いてみます。直接アドバイスいただける機会は貴重ですね」と今後の制作に向けて更なる意欲を覗かせ笑顔を見せた。
 表彰式のあと希望者は、審査員から直接アドバイスを受けることができるのも同展の特徴であり人気の一つ。各部門ごとに審査員らは、質問を投げかける出品者へと丁寧にアドバイスを送り、それぞれの『伸びしろ』を伝える。熱心に耳を傾ける出品者たちの今後の創作活動が楽しみだ。
 そのほかの入賞者は次のとおり。市長賞=岡野早百合(書)・中津和子(絵)・辻義雄(写)▼理事長賞=幸寺朱(書)・永野俊顕(絵)・粟野孝憲(写)▼振興局長賞=井上一徳(書)・小坂道子(絵)・和田良延(写)▼府議会議長賞=島博(絵)・島本和美(写)▼市議会議長=井田里紗(絵)・白木文枝(写)

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