美味しさ伝えるその先に 支援学校の生徒製作 食品サンプル展示  手しごとの温もりで    笑顔ひろがる

美味しさ伝えるその先に 支援学校の生徒製作 食品サンプル展示  手しごとの温もりで    笑顔ひろがる

投稿日時:2021年1月8日

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作品を手に笑顔を見せる生徒たち
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特別棚にズラリと並んだ食品サンプル

  公文名のモスバーガー西舞鶴店に舞鶴支援学校中学部の生徒が作った食品サンプルが展示され、来店者に好評を得ている。生徒らが試行錯誤しながら作った作品は商品の特徴を巧みに捉え、購買意欲を刺激する仕上がりとなっている。多門院地区の中心に位置する梯木(ハシキ)林で5日、地元高齢者で組織する多門院長生会(新谷一幸会長)と同地区子ども会が協力し合い、植樹祭が行われた。2012年から住民らが整備を進める同所に、桜やモミジの苗木8本が次々と植えられた。



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 この取り組みは、同校の生活単元学習として実施。これは体験的な学習活動を通じて生徒の自立や社会参加を目指すもので、例年は校外活動や地域交流を取りいれたプログラムとなっていた。しかし、コロナウイルス感染防止対策により従来のような活動は出来ず、指導する教員らは頭を悩ませていた。
 そこで思いついたのが食品サンプルづくり。対象店舗は以前から交流のあるモスバーガー西舞鶴店に依頼した。通学バスの通り道にある同店は生徒らにもなじみが深く、職場体験や製作物の展示を通じて交流を続けていた。同店店舗内の壁一面を、同校の作品展示スペースとして常時提供している水嶋宗広店長(44)は、「子どもたちの頑張りには力をもらえる。お客様とのコミュニケーションツールとしても活躍しています」と笑顔を見せた。
 「生徒の頑張る姿に光を当てたい」という思いが繋がり、初めての取り組みはスタートした。



【子どもたちの頑張りに光を】



 食品サンプルは、軽量樹脂粘土を使用し製作する。作り方は、あらかじめ教員が動画サイトなどで丹念に下調べをして理解を深めたという。同校の小松功一教諭(27)は、「コロナの影響で、子どもたちと地域との繋がりが取りにくい中、この機会をしっかりと活かしたかった」と発奮。その気持ちを受けて、生徒らはサンプルづくりに没頭した。
 出来上がった作品は、同店レジ横に設置された特設棚で展示。棚は水嶋店長お手製の力作だ。
 忠実に現物を再現した作品の脇には生徒らが製作したメニュー表も置かれ、製作で苦心した点や商品のセールスポイントなどが丁寧にまとめられている。
 テリヤキバーガーを製作した岩本さん(13)は、「だんだんハンバーガーの形に出来上がっていくのが楽しかった。バンズが上手に作れた」と作品作りを振り返った。
 水嶋店長は、「コロナでみんなが不安な気持ちでいる中、少しでも楽しんでもらえたらうれしい」と話した。
 コロナ禍で生活が一変する中、ことさら心に響くのは人の温もり。子どもたちが精魂込めて作りあげた作品には、見る者の心を癒す手しごとの温もりがある。一度見に行ってみてはいかがだろうか。