絶賛の画力  花ひらく 白糸中3年・勝部さん 文部科学大臣賞に輝く

絶賛の画力 花ひらく 白糸中3年・勝部さん 文部科学大臣賞に輝く

投稿日時:2020年12月11日

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受賞を喜ぶ勝部さん


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文部科学大臣賞を受賞した作品

日本鳥類保護連盟が主催する「令和3年度愛鳥週間用ポスター原画コンクール」で、白糸中3年の勝部琴葉さんの作品が、文部科学大臣賞を受賞した。半世紀を超える歴史を持つ由緒あるコンクールでの受賞に、喜びの輪が広がっている。



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  同コンクールでは、全国の小・中・高校の児童・生徒を対象に愛鳥週間(毎年5月10日~16日)用ポスターの原画を募集。今年は、全国から2万1685点の作品が集まった。
 勝部さんの作品は、8月に京都府で開催された審査会で、応募作品782点のうちの8点に選出。それを受けて出品した全国コンクールで、今回の快挙達成となった。
 絵はアクリルガッシュと色鉛筆で描かれ、大胆な構図にまず目を奪われる。
 存在感のある鳥は、ニホンコウノトリ。高い所に巣をつくる習性に目をつけ、巣から人里を見下ろすように配置されている。勝部さんは構図について、「隔てられている野鳥の世界と人間の世界。人里が変化していく様を、鳥たちはどんな思いで眺めているのだろう」と考えながら描いたという。
 府の審査会で最優秀作品に選出された際の講評では、「巣や鳥の姿は体温が伝わってくる位に力強い筆致で見事に表現されています」と絶賛された画力。中学生とは思えないその実力に、周囲の期待は高まっている。



【感謝の気持ちで将来は画家に】



 勝部さんが絵に目覚めたのは2歳の頃。結婚式に参加するため訪れた東京で、式場の近くにあった「岡本太郎記念館」に、せっかくだからと足を運んだことが契機となった。
 両親ともに芸術とは縁遠い生活だったが、岡本太郎氏生誕100周年の特別展が話題になっていた時だった。
 母の直子さん(44)はその時のことを「とにかくすごく喜んで、それまでに見たこともない反応でした」と述懐する。
 勝部さんはその時に買ってもらった画集を気に入り、食い入るように眺めてはチラシ広告の裏などに絵を描くようになった。それからは、誕生日やクリスマスなどのプレゼントはいつも画材。両親はもとより、祖母など周囲の大人たちは勝部さんに裏が白い広告などがあれば渡すようになった。
 はじめて画材を手にしてから10年。勝部さんは周囲の誰もが認める画力を蓄えた。
 今回の受賞について直子さんは、「食事を忘れるくらいに集中する力はすごい。受賞はもちろんうれしいけど、一つのことに打ち込んで努力する姿を見るのが何よりうれしいです」と目を細めていた。
 将来を芸術の道に狙い定めた勝部さん。芸大を目指して邁進する決意だという。
 「多くの人の応援で、存分に絵が描ける環境にあるからこそ上達出来た。感謝の気持ちを胸に、しっかりと頑張っていきたい」と今後の抱負を述べた。
 地元で輝きを放ち始めた若き才能。その今後から、目が離せそうもない。