地道に、着実に、防犯意識向上

地道に、着実に、防犯意識向上

投稿日時:2019年11月1日

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賞状を手にする鈴木さん、水谷さん、髙田さん(左から)
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賞状を受け取る鈴木さん

 地域の防犯ボランティア活動に積極的に取り組み犯罪の防止や地域の安全に貢献した個人、団体を表彰する「令和元年度地域安全功労者表彰」の伝達式がこのほど、舞鶴警察署本庁舎であった。市内で児童らの登下校時の見守りや防犯啓発活動を行う舞鶴防犯推進委員協議会の委員3人が受賞した。



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 今回表彰を受けたのは同協議会の水谷寛二さん(70)と鈴木和代さん(65)、髙田和史さん(44)。吉岡幸生署長から一人一人に賞状が手渡され3人は、緊張した表情で受け取った。
 平成2年に舞鶴西防犯協会に入会し現在は舞鶴防犯協会副会長を務める水谷さんは、同協議会水上支部の委員としても発足当初から参加し活動を続けている。「最初はどのような事をすればよいか分からず困りました。ほとんど活動できていませんでした」と当時を振り返る。開催される支部長会議などでの意見交換を通じて得た情報を参考に、委員らが知恵を出し合い協力して次第に活動を広げたという。「ボランティアなので大変ですが、今は楽しく活動することを心がけています」と静かに笑った。
 鈴木さんは西駅第二支部員として活動しながら、有志の女性委員で組織する「舞鶴平安レディース」のメンバーとしても防犯啓発活動を行っている。自作の紙芝居を使い児童クラブや福祉施設などで防犯教室を開催しており、近年は多発する振り込め詐欺被害防止を題材とした紙芝居も新たに制作、高齢者を対象に上演している。被害を防止する方法が分かりやすいと好評を得る一方で「振り込め詐欺は次々新しい手口が現れるので、啓発活動に使う紙芝居の更新が追い付かず、困難な状況です」と巧妙化する特殊詐欺に対する活動の難しい一面を語った。
 加佐支部の髙田さんが担当する地域は市街地からは距離があり山と田畑が広がる。委員として活動を始めてからこれまで犯罪は起こっていないが「田舎なので直線道路が続き信号機も少ないのでスピードを出す車が多いです」と地域の状況を説明する。そこは地域の幹線道路となっており長距離トラックや通勤のための車両も多い。時間帯が重なる登下校時の見守りには特に神経を使い注意をはらうという。登下校の見守り活動はこれからも続けていきたいと言い「将来は委員だけでなく、昔のように地域全体で見守ることができるようになるといいですね」と穏やかな笑顔を見せる。
 吉岡署長は「皆さんの地道な活動で犯罪の認知件数は確実に減っています。地域の防犯意識は高まりました。今回は受賞いただいて大変嬉しく思います。」と感謝の気持ちを伝えた。
 喜びの笑顔を見せる3人だが、将来に向けての人員の確保や活動に必要な資金の調達など、ボランティア活動ゆえの課題が多くあることも明かしていた。