心を育み 物語の世界へ

心を育み 物語の世界へ

投稿日時:2019年5月28日

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子どもたちに語りかける須崎さん
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節目の年を迎えた「おはなし玉手箱」のメンバー

 昔話などを覚えて、子どもたちに語り聞かせるストーリーテリングの活動を続ける市民グループ「おはなし玉手箱」(筒井里香代表)が、20年の節目を迎えた。6月2日に記念講座として、35年にわたり各地で活動を続ける下澤いづみさんを招き、「ストーリーテリング講座」を中総合会館で開催する。午前10時から。無料。



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 ストーリーテリングは、文字に視線を向ける朗読や絵本の読み聞かせと異なり、覚えた物語を聞き手の目を見ながら直接語りかけることで、想像力を膨らませ物語の世界へと誘う。
 平成10年に図書館講座を受けた市民が翌年にサークルを結成。現在、メンバーは5人。東・西図書館で年8回活動している。1度に20人ほどの子ども訪れる日もある。依頼を受け小学校などでも語っている。
 幅広い世代に楽しんでもらおうと、5年前から年1回、大人向けのストーリーテリングも始めた。参加人数は徐々に増え、リピーターもいる。2月に開催した「大人のおはなし会」では30人が参加。大人たちとも物語を楽しむ一体感を得ている。
 練習は月1回。メンバー同士が語り合い、感想を交えながら語りの力を磨く。
 岩手県の昔話「なら梨とり」、民話「ねずみ浄土」、スウェーデンの昔話「くぎスープ」など、1人がいくつものレパートリーを持つ。
 同じ物語でも、読み手のとらえ方によって話の雰囲気が異なり、それぞれの特徴が出てくるという。
 「ストーリーテリングにハマった」と語る須﨑寿珠[ひさみ]さんは「20年やってきて、お話が嫌いな子はいないと感じる。子どもの表情などの様子がダイレクトに分かる所が面白く、キャッチボールをしているような感じ」と笑顔。
 美矢典子さんは「おばあちゃんが囲炉裏でしていた素朴な昔話。語り手も子どもも一緒に楽しめる」と話す。
 「ストーリーテリング講座」で講師を務める下澤さんは、名古屋ストーリーテリングの会「まほうのおなべ」など4つのグループに所属し、図書館や保育所、小学校など多くの場所で語り、入門講座などの講師としても活躍。昨年は著書「お話とともに育つ喜び‐おはなし通信」が出版された。
 ストーリーテリングの特徴や意義など、実際に下澤さんの「おはなし」を聞きながら学ぶことができる。
 代表の筒井さんは「特に子育て世代のお母さんや、おばあちゃんに世代に魅力を知って頂き、仲間を増やしたい。興味がある方はぜひ来てほしい」と話している。
 会員も募集中。[お問い合わせ]TEL:0773・62・3393 美矢さん。
(井上 務)