桜が耕す「地域の力」~南福祉協議会 桜再生プロジェクト

桜が耕す「地域の力」~南福祉協議会 桜再生プロジェクト

投稿日時:2018年2月6日

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この日初めてスローガンが披露された
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元気いっぱいで植樹に参加する子どもたち
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昭和30年代初頭 開園当時の公園の様子

 東舞鶴公園で3日、枝垂桜の植樹が行われた。軍用地だった地所が戦後返還され、昭和29年頃から整備が始まった同公園。かつての賑わいを取り戻そうと奮闘する市民らが、桜の再生に気勢を上げた。



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 同公園には、長年にわたって桜の植栽が進められ、市内でも有数の桜の名所として名を馳せてきた。しかし近年では、木々の手入れが行き届かないこともあり、折角の春の訪れにも花数の乏しい木々が目立つようになってきたという。
 そんな中、地元で活動する南福祉協議会の村尾幸作会長らは、同協議会が平成31年に創立50周年の節目を迎えることから、節目を飾る目玉事業にと、「桜再生事業」に着手した。
「衰える桜の様子を見ていると、人口減少や高齢化に喘ぐ地方都市の姿と重なった」と村尾会長は話す。
 昨年2月から検討作業に入った同協議会。市の関係部署との協議や桜の開花状況調査などを経て、本格的な事業着手へと進んだ。
 昨年11月には、植樹場所となる同公園山頂広場の眺望改善のために、草刈りや土壌の改良作業、雑木などの伐採を完了した。
 そして迎えた植樹当日。広場にはおよそ30人の関係者が集まった。
 倉梯小PTAの役員を務める川嶋公貴さん(42)は、「子どもの頃ここにはよく遊びに来ていた。桜を植えることによって、地域の子どもと大人、みんなが集える場所へと再生させていきたい」と目を輝かせた。
 植樹に選ばれたのは、枝垂桜。より一般的な「ソメイヨシノ」の寿命が平均で60年程度であることに対し、枝垂桜は何百年でも生きる可能性があるという。末永く地域の宝になるとの願いを込めて、参加者らは思い思いにスコップをふるった。
 きょうだいで参加した柴田栞(しおり)さん(倉梯第二小5年)と夏帆(かほ)さん(同小1年)は、それぞれ「楽しかった。咲くのが楽しみ」と笑顔を見せて、「これからも遊びに来たい」と話した。
 参加者らが掲げた横断幕には、「桜で未来につなぐ 元気な南舞鶴!」のメッセージが力強く踊っていた。
 「60年前の桜の名所を現代に甦らせ、地域を再び耕したい」村尾会長はそう話した。
 参加者らの瞳の輝きが、一足早い春の到来を告げているようだった。