若きアスリートの野望~トライアスロン 村中 大輔さん「目標は世界の舞台」

若きアスリートの野望~トライアスロン 村中 大輔さん「目標は世界の舞台」

投稿日時:2017年11月21日

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意気込みをみせる村中さん
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8月には石川県の珠州トライアスロンを制した

 最も過酷なスポーツと呼ばれる「トライアスロン」。この過酷な競技の魅力に取りつかれたトライアスリートが当地にもいる。JTU(日本トライアスロン連盟)主催の年間エイジ※1ランキング(30~35歳)で現在2位につけている海上自衛隊第23航空隊の村中大輔さん(32)に迫った。

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【年齢別日本2位も「まだまだ強くなりたい」】
 山口県出身の村中さんがトライアスロンと出会ったのは8年前。職場の上司に誘われ広島で「宮島国際パワートライアスロン」に挑戦した。
 小中高は野球に明け暮れ10年間続けた。航空隊に入隊後は種目を変え陸上に転向、1500mで汗を流していた。
 トライアスロンは、水泳(スイム)、自転車(バイク)、マラソン(ラン)の3種を連続して行う競技。
 「辛かったですが、参加者の応援にとても心を動かされた」と当時を振り返る。
 その後は年一回の参加に留まっていたが、3年前に舞鶴に転属。当地で魅力に取りつかれた。
 妻の美菜子さんと東地区の常に住居を構えた村中さん。与保呂川沿いで練習を重ねるうちに、トライアスロンクラブとの交流を深め「保津川トライアスロンクラブ」に所属。大会出場回数が増加すると共に記録を伸ばし続けていった。
 「舞鶴は海や山、峠があり自然が豊か。練習環境としては最高です」と村中さん。今年は8大会に出場。大阪で初開催された「大阪城トライアスロン」ではエイジで総合優勝。その他2大会で総合優勝し、残り5つの大会も全て3位入賞。ランキングを2位に上げた。また、ランのみの記録は全大会で1位と破格の強さを見せる。
 平日は仕事終わりの午後6時頃から約3時間の練習。土、日はクラブで練習に明け暮れる。多い時はバイク80km、ラン15kmをこなす。
 狙うのは年間エイジランキング1位。1位の選手には公費で世界選手権の出場権が授与される。また、エリート※2と競い合うことも目標だ。
 「トライアスロンは息が長いスポーツ。日々練習に励み、まだまだ強くなりたい」とその目は更なる高みを見据えている。

【妻と職場が支える強さ】
 「練習が出来るのは、職場と家族の理解があるおかげ。本当に感謝しています」と話す村中さん。大会に合わせた休日を取得するためには職場での理解が必要だ。また、プライベートのほとんど全てを練習に費やす生活。妻の理解なしには成り得ない。
 美菜子さんも練習や大会に同行し村中さんを支える。出場レースの下調べや大会での準備、また精神的な下支えも大きい。2人3脚で大会に臨んでいる。
 「最初は理解できない所もあったが、色々な所に行けるし、実際に大会を見ると感動する。練習に明け暮れるが、本人が頑張りたいならサポートしたい」とポジティブな美菜子さん。
 来年は出産を控える村中一家。初めての子どもに不安も喜びも大きい。
 村中さんは「家庭、仕事、練習のバランスが今後大切になってきますね」と笑顔で話しながらも「来年からは自分も父親。息子に頑張る姿を見せていきたい。そして将来一緒にトライアスロンに挑戦したい」と目を輝かせた。

※1 一般の部。年代別5歳刻みで協会公式の4つの大会で合計ポイントを競い合いランキングを決める。
※2 オリンピック出場をかけて争うトライアスリート。出場するためには強化指定選手になるか、協会の推薦が必要。
(井上 務)