舞鶴出身 木下さん 万感の思いで凱旋公演
投稿日時:2017年9月29日


舞鶴市出身の声楽家・ピアニストの木下淳雄さん(41)が、ふるさとの地で2度目のステージに立つ。初のリサイタルとなった一昨年は多くの市民が来場し大盛況のうちに幕を閉じた。10月9日午後2時から総合文化会館で開催される。
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当地で生まれた木下さんは、中学生のときに、市内にあったベートーベンの第九演奏会に合唱団員として参加したことがきっかけとなり、木声会の練習に通うようになった。
当時を知る同会の山下弘理事長は「うちで頑張った子がこうやって舞鶴でリサイタルを行うことは大変うれしい。我々にとって宝物です」と喜んでいる。
堀川高音楽科=京都市=を経て、東京藝術大学音楽部声楽科に進み、同大学院ソルフェージュ専攻を修了した。
その後、フランスへ渡りリヨン国立高等音楽院音楽書法・作曲科を卒業した。現在は日本ソルフェージュ研究協議会の正会員で、足洗学園音楽大学作曲科非常勤講師を務めるほか、声楽家の伴奏やジョイントコンサートに出演している。
これまで学んできたことを発表する機会にと、平成27年に当地で初のリサイタルを開催した。前回はピアノを主としたリサイタルだったが、今年はピアニストの泉谷景子さんを招き、声楽を中心としたリサイタルを開催する。
色々な国、異なる時代の曲を楽しんで欲しいと、ドナウディ(イタリア)、ハイドン(オーストリア)、グノー(フランス)などの曲をプログラムに選んだ。
木下さんは「自分が育ち、音楽の基盤を作りだした故郷に恩返しができたらと思う。お世話になった地域の方をはじめ、多くの市民の方に楽しんで欲しい」と話している。
チケットは全席自由席(一般2500円、学生以下1000円)。同館、JEUGIA舞鶴店(さとう西舞鶴駅前店内)で販売中。
[お問い合わせ] TEL:090-5898-1095 木下さん。