ひのき香る 癒しの場 余内地区「ましみず交流センター」開設

ひのき香る 癒しの場 余内地区「ましみず交流センター」開設

投稿日時:2017年9月12日

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建設に向け尽力した藤原さん(右)と施工者ら
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北校舎入口に掲げられた看板
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校舎内の一室が地域交流の場へと生れ変わった

 余内小学校校舎内に会館「ましみず交流センター」が完成し、完成披露式典が3日に行われた。小学校の校舎内に会館の機能を設置するのは市で初めて。構想から13年。地域の悲願として活動を続けてきた関係者からは喜びの声があがっている。

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 21町内からなる同地区には、地区全体として利用できる会館はなく、区長会議や老人会、消防団などは各町内の集会所を有料で使用していた。
 平成16年に区長連合会総会で「(仮)余内会館建設促進委員会」を発足、以来会館建設に向けて話が進められたが、主に土地使用の問題で進展しなかった。
 平成25年に、地元主体の民設・民営の建設から公設・公営の建設へ方向転換。地元市議会議員の協力を得て要望するなか、「学校支援のための地域活動拠点」を前提に校舎の一部提供が決まった。
 場所は北校舎。3教室からなる1階の1つを会館使用に改装した。隣接する2つの教室も「放課後児童クラブ」で使用される。
 委員会発足から同館建設に向け尽力してきた同委員会事務局の藤原正治さん(73)は「内装の桧にこだわった」と話す。コストが大幅に増加することもあり、周囲の強い反対もあったが、桧の持つ温かさや安らぎを利用者に感じて欲しいと説得した。
 市内で唯一桧を専門に扱う榎喜木材を通して府内産の桧を調達。施工業者も地元で60年間事業を営む田中工務店が請け負った。 
 今年の夏に着工。壁面、廊下面の窓枠、棚などすべて桧仕様に改装、天井にはプロジェクターを設置した。また、近くのトイレも大人が使用できるよう改装した。
 資金は全て地区内で負担。これまで長年に渡って積み立てられていたものに加え、新たに同地区内およそ3000世帯から3年計画で寄付を募った。
 今後は、区長会や民生児童委員の会議、健康体操をはじめ地域のサークル活動などで使用される。また子どもと大人の交流の場としての利用が期待される。
 同館の名前である「ましみず交流センター」は、本館と南舎の間にある池から湧き出る清水から命名された。明治40年に現在地に同校が移転して以来、上水道が完成するまでは全校児童のお茶を沸かす水として利用されてきたという。校歌にもでてくる「ましみず」は地域住民にとって馴染み深い名だ。水は今も湧き出ており畑や田んぼなどへ潤いを与えている。
 藤原さんは「最高の会館ができた。大人も子どもも交流できる場として利用し、子どもを地域全体で支え、豊かな心を育む活動をしたい。そしてここを中心に地域が発展して欲しい」と強い思いを述べた。
 同館も、いつまでも地域に潤いと安らぎを与える交流の場として利用されていくことだろう。