製作3年 堂々完成 旧海軍艦艇「摩耶」

製作3年 堂々完成 旧海軍艦艇「摩耶」

投稿日時:2017年3月14日

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愛宕上町に住む谷奥輝治さん(77)が約3年の歳月をかけて、旧海軍の重巡洋艦「摩耶」の模型を完成させた。
谷奥さんは40年前から「摩耶」に魅了され、これまで仕事の合間をみつけながら模型作りにはげみ、これまで1m30cmのものを2年かけて、100分の1スケール、2m5cmのものを4年かけて制作(市民新聞平成16年7月23日掲載)、そして今回80分の1スケール、約2m60cmの模型を3年かけて完成させた。
 「摩耶」は昭和7年に川崎造船所艦船工場で竣工し、同19年10月23日に南シナ海のパラワン島沖で米潜水艦の攻撃を受け沈没した。
排水量1万3350トン、全1203.76m、最大幅20.72mで、零式水上偵察機2機を備えていた。
 「摩耶はスマートさ、艦橋の美しさ、日本独特の造船技術が良い。一番気に入っています」と摩耶の魅力を語る。
 もともと大工の谷奥さん。制作は家の近くの大工仕事ための倉庫で行う。
 雑誌や様々な資料から図面を集め、制作実寸まで拡大コピーし、寸法を測りながら制作する。プラモデルのようにあらかじめ組み立て説明図はなく、ゼロから作ることに醍醐味があるのだという。
 「これまでも制作してきましたが、今回は今までと違います」と胸を張る谷奥さん。
 特筆すべき点は船に内蔵されたモーターにより4つあるスクリューが回転、実際に走らせることが出来る点(バックも可)だという。昨年10月には小学校のプールを借りて走行テストを行った。レーダーも電動で回転し、右舷灯、左舷灯、後部マスト灯は照明が点灯。機関銃も主砲も全て実寸縮小サイズ。船体はFRP(ガラス繊維強化プラスチック)を使用し、船橋は真ちゅう板を大阪から取り寄せて、加工しやすいように細かく切り、はんだで溶着し作っていった。船頭にある菊の紋章とスクリューは大阪へ買い付けに出かけたという。
 「出来は大満足。船橋の細かいバランスが気に入っています。出来上がったときの感動は何にも得難いものがあります」と目を輝かせ、子供のような笑顔で話す谷奥さん。
 「でも・・・」と視線を落とす。
 「都会にはマニアが多いですが、舞鶴には旧海軍の戦艦模型好きはいません」
 3、4年前にラジコンクラブへ入ったが、飛ばすより作る方が良いと改めて気付いただけで、活動は続かなかったという。船の模型好きはいるが、海上自衛隊の駆逐艦や海上保安庁の巡視船好きなので、旧海軍の戦艦模型好きの友人はいないという。ファン同士の交流が舞鶴で出来ることを望んでいるという。
 「もう、次の摩耶の制作は考えていません。後は走らせるだけ。暖かくなったら、三田へ走らせて行きたい」と期待に胸を膨らませる。
 現在は船橋裏にある3つの煙突から煙が出るように改造中。
 興味のある人は080・2525・5271谷奥さんまで。