観光土産で引揚登録発信を 「たかた荘」記憶遺産資料 辞書型外箱に 当時の様子をアプリで動画配信【舞鶴】

観光土産で引揚登録発信を 「たかた荘」記憶遺産資料 辞書型外箱に 当時の様子をアプリで動画配信【舞鶴】

投稿日時:2015年10月23日

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抑留と引揚資料のユネスコ世界記憶遺産登録を観光客に知ってもらおうと、ホテルマーレたかたを運営する「たかた荘」(髙田啓司社長)が、チーズタルトと地元の抹茶を使った土産品を作った。いずれも包装箱に引揚桟橋の写真や登録資料が紹介され、無料アプリを使って「岸壁の母」の歌や当時の引き揚げの様子を動画で見ることができる。(青木信明)
引揚記念館のリニューアルに合わせ、土産品で引き揚げの史実や登録を伝えようと、同ホテルスタッフらと7月から企画を練った。包装箱にはインパクトがあるように辞書型を採用。記念館から資料提供などの協力も受けた。
 大きさは縦28・5センチ、横19・5センチ、厚さ4センチ。表紙は辞書らしくこげ茶色にし、登録資料「白樺日誌」にちなみ白樺の木と引揚桟橋を描いた。表紙を開くと内側に舞鶴港への引き揚げと「白樺日誌」の写真と説明文が掲載されている。若い人たちに引き揚げを知ってほしいと商品はチーズタルトとした。
 外箱の絵柄をスマートフォンのアプリ「COCOAR」で読み取れば、当時の引き揚げの様子や記念館資料などを見ることができる。
 舞鶴にこだわった市の土産品アイデアコンテストで、市民の応募案をもとにした商品「赤れんがガトーショコラ」を同社は作ったが、その第2弾として引き揚げに関連したものを考えた。舞鶴茶生産組合の協力で地元の茶を挽き、宇治の抹茶とブレンドし、濃厚な味わいの「抹茶ガトーショコラ」を開発した。
 外箱には岸壁で帰国を待つ家族の写真と、登録決定の文字を入れ、登録資料の抑留画などが紹介されている。同じくアプリで引き揚げを紹介する動画を見ることができる。
 髙田社長は「登録によって舞鶴の引き揚げがクローズアップされ、史実を忘れてはいけない、伝えていかなければとの思いが強くなった。お土産品を通して少しでもその役割を果たせれば」と話している。
 舞鶴引揚チーズタルトは14個入りで1,296円、舞鶴引揚抹茶ガトーショコラは5個入り1,296円。同ホテルや記念館などで販売している。【問い合わせ】電話66・2000、同ホテル。

写真=引き揚げを紹介するチーズタルト(右)と抹茶ガトーショコラの土産品