魁隼ふるさとに錦を飾る~大相撲舞鶴場所 

魁隼ふるさとに錦を飾る~大相撲舞鶴場所 

投稿日時:2018年4月13日

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舞鶴では60年ぶりの興行に、3000人あまりの観客でにぎわう会場(舞鶴文化公園体育館)
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大きな関取にぶつかっていく児童ら
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「初切」で笑いの渦に包まれる会場
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サインを求める子どもらに囲まれる遠藤関
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勝ち星をあげた土俵の魁隼(舞鶴出身)
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お年寄りとふれ合う尾車部屋の陸風

平成30年春巡業「大相撲舞鶴場所」が4日、西地区の舞鶴文化公園体育館で開催された。市政75周年を記念して、勧進元の四方八州男氏を中心とした舞鶴場所実行委員会が主催し、当地での約60年ぶりの興行。また東舞鶴出身の力士、魁隼も土俵にあがるなど話題も多く、3000人の観客を湧かせた。



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 この日の朝、8時の開場とともに観客たちが続々と入場。主だった関取衆も加わっての公開稽古が土俵で行われた。会場の袖では「ちびっこ相撲」に出場する児童らも実行委員の指導の下、ぶつかり稽古をする中、見上げるような体格の横綱白鵬が、白いまわしをつけ土俵際で黙々と稽古をはじめた。
 最初の見ものである「ちびっこ相撲」が始まると、微笑ましく見守る観客を前に、児童ら2、3人では立ちはだかる関取に元気よく向かっていった。からくも関取を押し出して喜ぶ一幕もあったが、児童の多くは次々と吊り上げ、振り回され土俵の外へ放り出された。場内は笑いと歓声に包まれた。
 「ちびっこ相撲」の次はいよいよ幕下以下、序二段からの取組。早速、桜富士との取組に、東舞鶴溝尻出身の魁隼が登場。立ち合いから間髪を入れず押し出して、見事、勝ち星をあげた。
 幕下までの取組が終わると、地方巡業ならではの見世物が続いた。まずは「相撲甚句」、化粧廻しを付けた6人の力士が土俵で輪になり、独特な七五調の囃子歌が唄われた。相撲の禁じ手を面白おかしく紹介する「初切(しょっきり)」を二人の力士が演じた。
 舞鶴場所は、櫓太鼓打分に続いて、十両、幕内力士の取組で佳境へ。激しくぶつかり合う、迫力ある力士の姿に、会場は拍手と歓声で大いに盛り上がった。
 幕内最後の取組は、横綱鶴竜と横綱白鵬。寄り切って鶴竜が白星をあげ、春日龍が行う弓取式で、舞鶴での春巡業は千秋楽を迎えた。
 十両土俵入り後の午後2時ごろ、関係者挨拶の際、土俵に立った多々見市長が突然倒れる出来事があった。会場にいた女性看護士の初期対応と、万が一に備え待機していた救急車により、市長は直ちに病院に搬送され命に別状はなかった。
 精密検査の結果、くも膜下出血と判明、手術が行われた。約1ヶ月の入院治療が必要のため、職務は堤茂副市長が代行している。



【老人ホームに笑顔咲く~力士2人が慰安訪問】



 大相撲舞鶴場所に伴い、力士2人が上安久の特養老人ホーム安寿苑を慰安訪問した。会場に足を運ぶことが難しいお年寄りに相撲の息吹を感じてもらおうと、西村龍二施設長が同実行委員会に依頼した。
 入所者や通所者、職員など約70人が集まるなか、尾車部屋の睦風と、佐渡ヶ獄部屋の琴明山が来所。生の力士の登場に、集まった参加者たちは大喜びだった。
 2人は、1人ひとりに記念タオルを渡して握手をしたり、相撲甚句「浮雲」と「当地興行」の2曲披露するなどして、お年寄りとの触れ合いを楽しんだ。
 大西美佐子さん(88)は「初めて力士を見ました。良い思い出になりました。TVで見るだけだけど、本物を見ると応援したくなりますね」と喜んでいた。