市民に愛される選手を 三村さん、日星高へ転進 レスリング部を指導  経験活かし、学校の充実にも【舞鶴】

市民に愛される選手を 三村さん、日星高へ転進 レスリング部を指導 経験活かし、学校の充実にも【舞鶴】

投稿日時:2016年4月26日

92d1908506a6de06147e507ca891d3e6

オリンピック・レスリング競技のメダリストを育てた三村和人さん(55)が東舞鶴高校を退職、4月から日星高校教諭として創部したばかりのレスリング部顧問に就き、指導に取り組んでいる。積み重ねてきた経験を活かして学校の充実と、レスリングをまちに根ざしたスポーツにして、市民に元気を与えられる選手を育てたいと意気込んでいる。(青木信明)

 同志社大学でレスリングを始めた三村さんは、京丹後市の網野高と宮津市の海洋高でレスリング部を立ち上げるとともに、地域でレスリング教室も開き、「世界にタックル」を合言葉に、選手を育てる素地を作った。
 網野高からは世界で活躍する選手を輩出した。伊調千春選手はアテネと北京五輪で銀、井上謙二選手はアテネで銅メダルに輝いた。今年のリオ五輪では高谷惣亮選手のメダル獲得に期待が集まる。
 海洋高でも世界大会などに出場する選手を育てる一方、部活動の充実と生徒のやる気を引き出す指導で、就職と進学率がアップし学校全体を変えた。
 2013年に東舞鶴高に赴任し、昨年舞鶴市が会場となった高校総体レスリング競技の準備を主になって携わった。舞鶴での競技普及のため、舞鶴市レスリング協会を設立し理事長を務める。
 日星高で何度も講演する機会があり、同高の先生たちが生徒のために苦労を惜しまない姿を目にした。同高からレスリング部の指導と学校の活性化へ力を貸してほしいと依頼を受け、その思いにかけようと転進を決めた。レスリングでまちを盛り上げたいとする舞鶴市の姿勢にも触れ、この地で役立ちたいと考えるようになった。
 舞鶴レスリング教室で中学時代から指導を受け、今春入学した新山育実君が入部した。学校そばの同協会の道場で、教室生と一緒になって指導を受けている。新山君は「三村先生と日星でレスリングができうれしい。最後まであきらめない選手になりたい」と練習に励む。
 三村さんは「レスリングを通して市民の励みとなり、また愛されるような学校になるよう力を尽くしたい。いつか、この道場からオリンピック選手が出てくれれば」と話している。

写真=1年生の新山君を指導する三村教諭