全国大会の水泳でメダル2個 自閉症で聴覚障害 林さん ビートスイミングク8年の結晶 バタフライと背泳ぎで コーチと母に喜びの笑顔【舞鶴】

全国大会の水泳でメダル2個 自閉症で聴覚障害 林さん ビートスイミングク8年の結晶 バタフライと背泳ぎで コーチと母に喜びの笑顔【舞鶴】

投稿日時:2014年11月28日

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泉源寺のビートスイミングクラブまいづる(旧まいづるスイミングクラブ)に通う、自閉症で聴覚障害者の林大智さん(20)=伊佐津=が、11月1~3日に長崎県で開催された「第14回全国障害者スポーツ大会・長崎がんばらんば大会2014」の水泳競技に出場し、50メートルバタフライで優勝、同背泳ぎで準優勝の成績を修めた。8年間ほぼ休むことなく練習に励んできた林さんは、支えてくれた母の和代さんと同クラブのコーチ・奥東俊彦さん(36)と一緒に喜びの笑顔をみせていた。
 小さい頃からプールに入って遊ぶのが好きだった林さんは、舞鶴支援学校小学部6年生の時から同クラブに通い、本格的に水泳を始めた。府北部には障害者に水泳の指導をする施設が少ないため、母の和代さんが同クラブに相談したところ、奥東さんがコーチを引き受け、林さんが最初の生徒となった。現在は様々な障害を持つ小学3年生から20歳までの8人が指導を受けている。
 入会前の1年間は、母と与謝野町岩滝のスイミングクラブに通っていたが、全く泳ぐことが出来なかった。奥東さんにとっても障害者への指導は初めての経験で、コミュニケーションを取るのが苦手な林さんと心を通わすため、母の和代さんから手の動きと発声を同時に用いて動作を示すマカトンサインを教わったり、ペースを合わせ、目で見て覚えてもらうことに努め、週1時間の指導の中で交流を深めていった。
 2年後の2008年には京都で行われる大会に出場するまでに上達。得意のバタフライと背泳ぎで毎年3位以内に入り、今回の全国大会への出場が決まった。記録は50メートルバタフライが48秒93、同背泳ぎが48秒53で、いずれも自己ベストを更新した。
 奥東さんは「手探りしながら指導を続けてきたが、8年経ち本当に嬉しい。環境が揃わず水泳ができない人が多い中、本人とお母さんの努力が実った結果だと思います」、母の和代さんは「大会では人が多く興奮していたので、折り返しのタッチなどを失敗して失格にならないか心配でしたが、いつもより後半の泳ぎが早く、ゴールした時は感動しました」と喜びを語っていた。

写真=全国障害者スポーツ大会の50メートルバタフライ優勝と同背泳ぎ準優勝のメダルをかける林さん