わずか7分の間で いのち救う勇気ある連携

わずか7分の間で いのち救う勇気ある連携

投稿日時:2021年3月23日

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岡山署長から贈られた感謝状を手にする(左から)仲井さん、岩本さん、井関さん

 舞鶴西消防署(岡山寛署長)は16日、天台で2月に発生した民家火災で人命救助に貢献したとして、市民3人に感謝状を贈った。
 表彰されたのは、建設会社社長の仲井康彦さん(49)=丸山中町=、従業員の井関一男さん(51)=上福井=、元同僚の会社員、岩本新吾さん(46)=天台=の3人。
 火災が発生したのは2月16日の早朝。近くに住む岩本さんは午前6時頃、最初の爆発音を聞いた。その後、火災を知らせる市からのメールを受け「これはただ事ではない」と現場に向かったという。
 一方、現場近くにある仲井さんの会社事務所には、近所の女性が助けを求めて駆け込んできた。
 井関さんと仲井さんが現場に急行すると、火の手が上がり始めた屋内に人の姿があるのを発見。恐怖心に包まれながらも井関さんが屋内に入り、玄関先にいた男性を引きずり出した。その後は、息つく間もなく1階の居間にいた男性の妻を救助するため屋内へ。ぼう然として動けなくなっている女性を、岩本さんとともに抱きかかえ外に連れ出した。仲井さんは現場の指揮をとり、車を移動させ安全を確保するなど連携し、救出につなげた。
 通報を受けた消防隊が火災現場に到着するまで、わずか7分。一刻を争うその間に、地域住民らの連携が見せた見事な救出劇だった。
 民家は全焼し夫婦もやけどを負ったが、命を救うことができた。
 岡山署長は「勇気ある行動で貢献していただいた」と感謝の言葉を述べ感謝状を贈呈。危険を顧みず火の中に飛び込んだ井関さんは「一瞬、恐怖を感じたが無我夢中だった。人の命を救うことができて本当に良かった」と振り返った。