新型肺炎 市民生活を直撃

新型肺炎 市民生活を直撃

投稿日時:2020年3月3日

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空になった商品棚(市内量販店)
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市民へ注意を呼びかける多々見市長

 2月28日に新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開いた舞鶴市は、本日3日~23日まで市内の小中学校を休校にすると発表した。安倍晋三首相による臨時休校の要請を受けての判断だというが、市内全体が混乱に陥っている。



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 今や発端となった中国国内のみならず、世界中で猛威を振るいつつある新型肺炎。日本国内でも、日を追うごとに感染者が増え、予断を許さない状況が続いている。
 「テレビで見ているだけの頃は、まさに対岸の火事だったけど、いよいよ火が迫ってきた。市内ではまだ感染者が出ていないけど時間の問題だと感じる」と市内在住の70代男性はため息をついた。
 多々見良三舞鶴市長は、小中学校の臨時休校措置決定発表と共に「2月25日~3月10日までの間、市が主催する会議・イベントを原則中止・延期とする」とし、市ホームページ掲載の動画で「感染防止のために不要不急の外出を控えてもらうようお願いする」と述べ市民一丸となっての感染拡大防止への理解を求めた。 
 奥水孝志教育長は今回の決定について「子どもの命を最優先に守るのは当然。市内から感染者が出ていないではなく、出てからでは遅いということ」と話した。
 いずれの学校も卒業式は開催予定とし、中学3年生は登校日の12日に卒業式の指導を受けるという。小学6年生は登校日の19日に指導を受け、23日の卒業式に臨む。卒業式当日は、保護者の参加は認めるものの在校生は出席させず来賓も招かないとしている。
 突然発表された臨時休校について、市内の小学校に通う4年生男児は、「休みになったのはうれしいけど、遊べないからつまらない」と不満顔だった。
 また、期末テストに向けて勉強を重ねていたという中学2年生の男子生徒は、「テストが中止になってとてもくやしい。挽回するチャンスだと思って頑張っていたのに」と肩を落とした。



【影響さまざま デマ拡散で売場も混乱】



 
 市民生活や企業活動には、早くも様々な影響が出始めている。
 安倍首相による休校要請からほどなく、「トイレットペーパーなどの日用品が品薄」になるというデマがSNSなどから拡散。市内の店舗からは一時的に商品が消えてしまう事態に陥っている。
 スーパーマーケットを訪れていた70代女性は「情報の真偽はさておき、あって困るものではないので買い置きする。長期戦も覚悟しないといけないかもしれない」と表情を強張らせていた。
 一方、市内飲食店では宴会予約のキャンセルが相次いでいるという。30代の居酒屋経営者男性は「本来は歓送迎会の時期で稼ぎ時。週末ごとにいただいていた予約が軒並みキャンセルになってしまった」と嘆いた。
 また市内ホテルでも深刻な状況。東地区のホテルでは3月の予約が約30件キャンセルになったという。延べ人数は1000人程度とあって、「痛いなんてもんじゃない。何とか早くに終息するよう祈るしかない」と話していた。
 間もなく訪れる春を前に立ち込めた暗雲。一刻も早い終息が待ち望まれる。